清原果耶ちゃん目当てで見たけど、
火賀惚れてしまうじゃないか。
可愛くて性格のいい女の子と、見た目も性格も歪んでいる女の子が、入れ替わる。
と言うより、人格を奪われる。
美しくなった然子は、友達に囲まれて、好きな人の恋人になる。
見た目が良くない子になったあゆみは、周囲の人の冷たい目と態度に、今までとは全く違う生活になる。
でも、幼馴染の火賀くんが、いち早くこの異常事態に気づき、悲しみのあゆみを支えていく。
人は見た目でこんなに扱いが違うのか。
ルッキズムへの皮肉たっぷりなんだけど、
富田望生になった清原果耶は、卑屈になる事なく、本来の素直で明るい子として生きていく。
清原果耶になった富田望生は、歪んだ心を持ちながら、恋人になったシロちゃんと幸せになるはずだが、、
内容はなかりハードである。
でもメインの4人の演技で一気に見せていく。
入れ替わった清原果耶、富田望生の演技が凄まじい。別の肉体ではあるが、そこに中の人間が見えてくる。
2人で2人を演じるのは今まで沢山あるが、これは最高峰。
それにこの時2人とも10代。
正直、ジャニーズの2人との演技力に差があるんだけど、重岡演じる火賀くんの優しさが本当に心に染みてくる。
いい男って、こういう人なんだよ。
ある台詞で私は泣いた。
独りぼっちだった富田望生が、清原果耶の心が入る事で、火賀くんの支えで孤独から解放され、どんどん可愛くなる。
これは本当お見事です。
すると、友達賀出来て無視される事がなくなり、幸せを感じる。
一方、清原果耶の富田望生は、ルックスの良さが歪んだ人格により、邪悪な雰囲気に疎外感を感じる。
望んだ人生なのに幸せでない。
人は見た目か中身か、
そして何が幸せなのか。
白の富田望生、黒の清原果耶。
2人が幸せとは何かを問いかける。
そしてこの2人を幸せに導いた火賀くん、
見たら、彼らの作品もっと追いかけたくなる。
題名は、宮沢賢治のよだかの星より。
かなりインスパイアされた内容でした。
