Ash国立ホラー大学院卒論執筆

ウォーキング・デッドのAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

ウォーキング・デッド(2010年製作のドラマ)
3.3
【稀有な人間ドラマ】

ホラー性やストーリーよりも人間ドラマ重視で自分好みではない構成だが、その人間ドラマが凄すぎる。現代社会にも通づる晴らし難い鬱憤みたいなものが、パンデミック後の終末世界という舞台で上手く演出されている。極限状態であるからこそ描けるドラマがあり、『ウォーキングデッド』は稀有で貴重なヒューマンドラマだ。

ワクワク巨大モール映画『ゾンビ』やホラー重視の『REC』・『ドーンオブザデッド』、主人公覚醒B級展開の『28日後…』、パニック映画の路線をとった壮大な『ワールドウォーZ』、コメディ化した『ゾンビランド』・『ゾンビワールドへようこそ』、、などとは随分と印象が違い住み分けられている。ゾンビ映画を見尽くしたゾンビファンでも楽しめる1作。

とは言え期待したほどの面白さはなかったな。ゾンビゲーム特有のいつ襲われるか分からない緊張感や手探りサバイバル感があまりない。ある信頼出来る情報筋によるとシーズン2以降は面白さが増すらしいのでチェックしてみようかな。