Ludwig2

SHERLOCK/シャーロック シーズン4のLudwig2のレビュー・感想・評価

4.3
本シーズンはエピソード1から全力で波瀾万丈。原作通り人形の中身は真珠だと思ったホームズは序盤から当てが外れて劣勢に。メアリーの過去が明かされる。最後には犯人の議員秘書を追い詰めるが、弾がメアリーに当たる。そもそも危険な場所に危険な状態のメアリーを連れてこなければよかったし、シャーロックももっと警備を厳重にしてから踏み込めばよかった。でもこれが原作通りのシャーロックらしいところでもあって憎めない。
エピソード2では、完全に薬でイカれたホームズと妻を亡くしたワトソンがメアリーの映像と幻の助けを得て、なんとか和解するという話。その中で病院を殺人屋敷にしたおっさんの悪事を暴く。がしかし、そのおっさんの娘としてシャーロックに近づき、セラピストとしてワトソンに近づいた女が妹のユーラスであった。
エピソード3は、ユーラスとの壮絶な戦い。しかし最後には兄弟として通じ合い、終わりを迎える。エピソード3は、原作のオペラ座の怪人のように、閉じ込められた中で追い詰められた中でゲームが進んでいく。モリアティとユーラスの関係もわかる。モリアティの死後に不可解なことをしていたのはユーラスだった。
モリーのシャーロックへの気持ちもわかってよかった。
ただシーズン4は全体的に現実と幻想が分かりづらく、犯人をズバッと追い詰めないし、難解になっていて、シーズン3までのような楽しさはない。全体的にトーンも暗い。
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