クリストフォルー

世界の中心で、愛をさけぶのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作のドラマ)
4.5
原作は未読だったが、先の映画版が巧い構成だったので、キャストには期待せずに観始めた。緒形直人と(『赤い疑惑』『赤い衝撃』の)三浦友和なんてあざといキャスティングをものともしない、綾瀬はるかのあざやかなヒロインデビューと、山田孝之の徹底したヘタレキャラにやられ、森下佳子のどストレートなシナリオに泣かされた。

『世界っていうのは、抱きしめてくれる人のことで。
その腕の中は、暖かくて。
おジイちゃん、好きな人を亡くすのは、だから辛いんだよ。 』(第3話)

『思い出していた…。亜紀の誕生日、7月2日。オレが生まれてきたのは亜紀のいる世界だったんだって。』
『待っていたの。私は、ずっとサクのいない世界で、サクが生まれるのを待ってたのよ。』(第10話)

ドラマの中心で語られた愛は、どんなに時が過ぎても、色褪せることなく胸に響く。泣いてもいい、恥ずかしくないぞ。
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