ほいちゃん

ランチの女王のほいちゃんのレビュー・感想・評価

ランチの女王(2002年製作のドラマ)
5.0
見終わってしまいました……
とてもとても好きなドラマにまた出会えました。ラブコメでもあり、ホームドラマでもあり、お仕事ドラマでもあり、どこか懐かしさのある、日々を生きている人にそっと寄り添ってくれるようなドラマで、大人になった今だからこそ沁みるシーンがたくさんあったな……

ランチがもうとにかく美味しそうで、キッチンマカロニみたいな帰りたくなるようなあったかいお店って私たちの身近にも当たり前に存在していて、変わっていくものが多くある世の中で、そこに行けば変わらないものがあって、当然そのためにその変わらない味を守り続けてくれている人たちがいて、それがどれだけありがたいことなのかってことを改めて実感させられる。結局なっちゃんがこの店に来たのも、必然だったんだなって。

そう、!なっちゃん!(を演じる竹内結子)の魅力が計り知れなくて、そりゃみんな好きになっちまうよな〜って。歳の離れた4兄弟(堤真一、江口洋介、妻夫木聡、山下智久)とそこに一緒に住む見習い(山田孝之)とかいう今思えばヤバすぎるメンツなんだけど、だからこそ見所がすごく多かった。

タイプの違うイケメンたちとの共同生活で、自分を取り合うとかいう女子の妄想叶えますよみたいなシチュエーションなんだけど、それだけの軽い薄っぺらいドラマじゃないとこがこの作品すごいなって思わせられるところ。しっかり自分の人生をまっすぐ見つめて地に足つけて生きている人たちの日常がまざまざと描かれていてとても感情移入しやすかった!

誰かとくっついてはい!終わり!じゃなくて、これからもあのキッチンマカロニの日常が変わらず続いていくよって安心感を与えてくれるような最終回も素敵だった。もう一生勇二郎と純三郎はなっちゃんの取り合いしてろ!!!!!!!!!!!!!!!

最後の最後まで展開が予想つかなくてワクワクしながら見れた〜ドラマはこうじゃなくっ ちゃ!見れてよかった〜


「涙が混じったその味が人生の味だ」

「自分がどうなっても時代が変わっても変わらないものってあると思うんです」

「どんな人がどんな気持ちでいつきてくれても
変わらないで変わらない味守っていこうって
そのために人生かけて頑張ってる人たちがいてくれてるんです」

「生きるのにつらいことなんて誰にもたくさんあんだよ でも それでも人はおいしいものを食べるだけで少しだけ幸せになれるんだよ それがほんの少しの幸せでも」

「俺たちは健一郎みたいな人とかなんか寂しかったりなんか楽しかったりする誰かがいつ来てもここにあるようにそのためにここでずっとランチをやってるんだな」