来夢

私立探偵 濱マイクの来夢のレビュー・感想・評価

私立探偵 濱マイク(2002年製作のドラマ)
4.0
濱マイクTV版。各話監督が違って中には超大物も。
好きなのは、テレビ版ならではの分かりやすいノリながら、アート性もある第1話「31→1の寓話」と、撮影自体は最初にされ、単体映画としても上映された青山真治監督による第6話「名前のない森」。これは普通にハイレベルな日本映画といえるよね。これらだけでも観てほしい。
それ以外もカッコ良くてノリもいいので全体的に非常に楽しめて映画版から引き続き大好きではあるけれど、ちゃんと評価しようとすると、正直レベルの高い回はあまりないかも。というか、かなりひどい回も。第3話「どこまでも遠くへ」や第5話「花」窪塚くん回。ナニコレ感しかない。
クオリティは高いんだれけどなな作品も。第9話「ミスター・ニッポン〜21世紀の男」。完全にコメディに振るのはいいけれど、中島哲也監督は石井克人を目指したのだろうか。正直既視感しかないし滑ってるよなぁ。10話の「1分間700円」は単体作としては素晴らしいものの、正直濱マイクほぼ関係なくない? となるし、ロシアンルーレットは映画2作目で既にやってるしな。話も役者もいいんだけどね。
と、色々あるけれど、これは全話監督・脚本が違うこその面白味の部分でもあるので、ひどい回だからダメとかじゃなくて、そういう良し悪し含めての面白さなんだよね。濱マイクを使ったオムニバス作品と言った感じで、同じキャラ、設定でも作り手によってこんなに変わるんだな〜って言うのが毎回楽しいんだよね。
あとは単純に俺の好みの雰囲気ってのはある。
俺の好きなテレビドラマ「アナザヘブン」「ケイゾク」「濱マイク」。あぁ、偏ってるなぁ。だよね。
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