茉央

私立探偵 濱マイクの茉央のレビュー・感想・評価

私立探偵 濱マイク(2002年製作のドラマ)
4.7
良かった。
めちゃくちゃ良かったです。

自分が生まれた世代のドラマを見るというのは初めての経験だったけど、なんとなくこの時代はこんな雰囲気だったんだ〜としれた気がして面白かった。

まずとにかく出演者が豪華。
主演の永瀬正敏をはじめ、レギュラーで出演する面々だけでも中島美嘉、市川実和子、井川遥、阿部サダヲ、松田美由紀、小泉今日子などとにかくすごい。
これに加えて毎回のゲストに菅野美穂、香川照之、岸辺一徳、窪塚洋介、鈴木京香、田中哲司、柄本明、浅野忠信などなどありえないくらい贅沢な布陣。
ものすごいお金かけてる映画か?って感じ。ドラマの空気感自体もなんとなく映画に近い。
回ごとに監督が違うので、1話1話が一つの作品として独立しており、同じドラマなのにも関わらず全く雰囲気が違う。
雰囲気のみならず画面の色味や、流れる音楽、ましてや主人公である濱マイクの人物像の描かれ方も全然違ったりするのが面白い。個人的に好きな話だけあとで下にピックアップして残しておきます。

そしてオープニング映像もめちゃめちゃオシャレ。正直途中でダレて、見るのやめようかなーって時もあったけどこのオープニング見たさに続けられたっていうのもある。

12話も見れないよーっていう方は、ぜひEP10だけでも。オムニバス形式なんで、違和感なく全然普通に観れます。

ただ一番はやっぱり全話見てほしい。
そうじゃないと、最後のあのシーンの感動は味わえないから。
困った時は、また濱マイクに会いに来よう。


【好きな話】
EP4.「サクラサクヒ」
(最後のユーミンに痺れる。桜見たくなった)

EP10.「1分間700円」
(浅野忠信と柄本明の圧巻の演技。濱マイクはシリアスな回も多いですが、このEPに終始流れている空気感はシリアスを超えて異常だった。でも個人的にはそれがたまらなく癖になってよかった。好きな人は間違いなく好き。あのシーンは思わず泣いてしまった)

EP12.「ビターズエンド」
(SIONの醸し出す雰囲気がいい。あれは俳優さんには出せないものなのかも。そして濱マイクの最後を飾るのにふさわしいエンディングだった)

これに加えてEP2の「歌姫」や、EP7の「私生活」も好きです。





【ずっと心に留めておきたいセリフ】
『男に求められると死にたくなるの。』
(EP6.「名前のない森」)


『無口に見えて、本当に自分の意見のない人だったらがっかりするもの。』
(EP7.「私生活」)


『神様。僕は自分が生き残った瞬間にしかあなたの愛を感じることができません。生きてることを許されなければ、生きていけません』

『神様が許したから生きてるんじゃない。君が生きたかったから生きてるんだ。生まれたかったから生まれてきた。生きたいから生きている!』
(EP10.「1分間700円」)


『俺は人を信じる。そこからしか始められない。俺は私立探偵濱マイク。本名だ。困った時にはいつでも来なよ。』
(EP12.「ビターズエンド」)
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