サンタフェ

ブレイキング・バッド ファイナル・シーズンのサンタフェのレビュー・感想・評価

3.4
シーズン4-5は海外ドラマの”いつもの”という感じでした。

米ドラマは大抵のぼり調子で物語が広がっていくシーズン1〜3あたりは面白いですが、何かしらの到達点を超えると全ての状況が悪化していき泥沼化。そして魅力的なキャラがどんどん死んでいきよくわからない新キャラが謎の強さをみせ事態がさらに深刻化し…どうしようもなくなり人気も落ちてきたところで打ち切り。というパターンばかりですが、本作も人気はどうだったのか知りませんが同じような印象でした。

物語としてはシーズン3最終話のゲイルを殺した時点でピークを迎え後は緩やかに下降していった印象です。シーズン4で既に事業としては特に発展がなくシーズン5はガスもいなくなってしまったので展開としても締まりも無くなってしまいました。

唐突に出てきたトッド群勢が謎に強く、リディアもあそこまで尺をかけるほどの魅力も役割の重さも感じず。ガスを殺してしまったことでウォルター本人が戦闘に参加し始めてしまいしかも強い。トゥコに化学爆薬を投げていた頃は面白かったですがマイクもサクッと殺せてしまい最終話の無双ぶりはなんでもありすぎて冷めるだけでした。

ウォルターとハンクの駆け引きも楽しみでしたがハンクがあまりにも一瞬で敵視に切り替えてしまうので葛藤もなくすぐに対決モードになってしまい残念でした。最期もポッと出トッド勢にやられて終わり。典型的な海外ドラマ展開という感じでした。

ブレイキングバッドのような超人気作品でも(超人気作品だからこそか)やはりこの時代のドラマはこういう完結の仕方しかできないのかと実感する終わり方でした。
サンタフェ

サンタフェ