このレビューはネタバレを含みます
オムニバス形式のSF胸糞作品。
どのストーリーも程よくリアルで、なかなかにブラック。
1話も1時間弱でとても見やすく、一気に見終わった。
episode.1「国家」
胸糞度★★★★☆
いきなりインパクトのあるストーリー。シーズン1の中では1番気持ち悪くて胸糞。
行為が始まるまではあれだけ盛り上がってた観衆が、実際にその映像を目の当たりにするとドン引きして静まり返るのが何ともリアル。
自分は絶対的に安全な立場で盛り上がる観衆が1番醜い。
自身の「恥」と王妃の「命」を天秤にかけ、王妃を救った首相は誰よりもカッコよかった。
episode.2「1500万メリット」
胸糞度★★☆☆☆
ストーリー構成がお見事。序盤の何でもないようなシーンも、しっかりと後半の展開に使われている。
近未来的なSF作品でありつつも、扱っているのは格差社会など現代が抱える問題。
結局、人間なんて自分さえ良けりゃ良いんだよなということを痛感する。
その考えが格差を更に広げるけど、庶民にはそれを咎める力は無い。
episode.3「人生の軌跡のすべて」
胸糞度★★★☆☆
漫画の走馬灯株式会社のような作品。
自分の人生を全て録画できるのはとても便利だと思ったけど、これを見るとやはりデメリットの方が多そう。
「知らないほうが幸せなこともある」とよく言うが、知らないまま馬鹿を見るのと、どんなに苦しいことでも真実を知ることのどっちが幸せなのだろう。