ブラック・ミラー シーズン2の杏仁豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

シーズン1の方がインパクトのある作品が多かったが、相変わらずしっかりと作り上げられたSFの世界観が素晴らしい。

episode.1「ずっと側にいて」
胸糞度★☆☆☆☆
SNSでの発言を収集しその人が言いそうな言葉を学習して会話ができるというシステムは、AIが発達したら実現できそう。
死んだ彼氏とそっくりの人形が送られてくるところからはやりすぎ感あるけど、男性には結構需要ありそう。
ラストは崖から突き落とすか悩んだ挙げ句、屋根裏部屋に置いておくという選択をしたみたいだけど、娘にはどう説明しているんだろう。
確かにあれだけデカいと要らなくなったときの処分には困りそう。

episode.2「シロクマ」
胸糞度★★★☆☆
犯罪者が痛い目を見る系の物語は大概スカッとすることが多いがこれは胸糞。トゥルーマン・ショーを観たときのような気分の悪さ。
事件の当事者じゃない人間がこぞって加害者を囲んで苦しめる行為は、加害者と変わらないくらい悪質だと感じた。

episode.3「時のクマ、ウォルドー」
胸糞度★★☆☆☆
めちゃめちゃ面白い。テンポも良いし、ウォルドーのキャラクターが絶妙。
最終的な結末としては胸糞悪いけど、政治に興味を持ち始めるきっかけとしてはこういう活動をする人がいてもいい気はする。
ウォルドーが悪いというよりはメディアに流されて正しいことを判断できない国民が悪いし、そういう教育をできていない社会が悪い。

episode.4「ホワイト・クリスマス」
胸糞度★★★★☆
とにかく救いようがない。もちろん殺人を犯してしまった点は擁護できないが、主人公の絶望を考えると何とも言えない気持ちになる。
序盤、中盤、終盤と繋がりのないストーリーかと思いきや、最後にはしっかりとまとめあげる脚本はお見事。