アラバン

バビロン・ベルリン シーズン1のアラバンのレビュー・感想・評価

4.0
期間限定99円に釣られてうっかり登録してしまったシネフィルWOWOWでたまたま見つけたフォルカークッチャーの小説のドラマ化作品。

原作は警察小説でしたが、これはさながらスケールの大きな緊迫したスパイストーリーです。

ベルリンで、スターリン体制とそれに対抗するトロツキー派のスリリングな暗闘が行われ、そこにドイツの非合法軍事組織「黒い国防軍」が絡みます。

ヴェルサイユ条約によるドイツに対する苛烈な制裁に反発して非合法に軍事力を拡大しようとする勢力が黒い国防軍。
警察は彼らを摘発すべき立場ですが、警察内部にも黒い国防軍シンパやメンバーが潜んでいます。

政治家のSM写真のネガ回収というなんともショボいミッションでケルンからやってきた優男のラート警部も否応なく大きな流れに巻き込まれていきます。 

1920年代ベルリンのナチス台頭前夜の混沌と退廃的で絢爛な夜の雰囲気を莫大な予算で作り上げた美しい映像も大きな見どころ。

ドイツだけになかなか名前と顔が一致しづらいという欠点はありますが非常に面白いです。

おまけに、
selected songs by Bryan Ferry
アラバン

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