Smoky

ピーキー・ブラインダーズ シーズン4のSmokyのレビュー・感想・評価

4.0
シーズン3で仕掛けた「物語の骨組みを壊しにかかるような展開」を、引き続き第1話から展開しまくり。混乱と不安のどん底に陥ってからの御大エイドリアン・ブロディ登場は、視聴者にシェルビー家の面々と同じ絶望感を疑似体験させてくれる(笑)

エイドリアン・ブロディの演技が「まんまドン・コルレオーネ」なのには笑った。好き過ぎだろ〜(彼とは同じ歳)。
ユダヤ人の彼が演じるのは、父親の復讐のために米国から渡英したイタリアン・マフィア。一目見ただけで仕立ての良さが分かるウールのスーツを身にまとった伊達男ぶり。ウール(米国) vs ツイード(英国)のスーツ対決。

皮肉なもので、人間というのは、往々にして自らが固執するものによって自滅する。彼の場合は、シェルビー家への憎しみが強過ぎて大局を見失い、トミーに背中を見せてしまったことが命取りとなる。
頭領たるもの、どんな時も極力冷静に、一時の感情に流されず理性的な判断が必要だよね〜、と学べる貴重なドラマw

いみじくもドン・コルレオーネは「敵を憎むな。判断が鈍る」と仰っていた。
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