Smokyさんの映画レビュー・感想・評価

Smoky

Smoky

映画(225)
ドラマ(4)

カジノ(1995年製作の映画)

3.6

「栄枯盛衰を3時間で綺麗にまとめた映画」を作らせたら右に出る者は居ない安定のスコセッシ監督節と、ロバート・デニーロ、ジョー・ペシという大物役者の存在が、シャロン・ストーンの名演を引き出した。

あまり
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.4

名作『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフンによる、美しくて残酷な映画。ナルシズムに目覚めて囚われてしまった人間と、それを嫉妬しこじらせてしまった人間が織りなす大人の御伽話。きらびやかなモデル業>>続きを読む

ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.1

映画という表現手段でバイオレンスを描く場合、その大半は「劇画的」か「文学的」に表現されがちだが、その中にあって、北野武とコーエン兄弟が高く評価されるのは、バイオレンスを「写実的」に描ける数少ない監督だ>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.0

名匠ジェイソン・ライトマンが『ヤング≒アダルト』以来、久々にシャーリーズ・セロン様とタッグを組んだ意欲作。本作のプロデューサーでもある彼女が(例によって)クリスチャン・ベイルやロバート・デ・ニーロ並み>>続きを読む

フリーダムランド(2006年製作の映画)

3.6

今や、名実ともに大女優と言っても過言ではないジュリアン・ムーアの圧巻の演技だけで突っ走る2時間弱。

その凄さは、このFilmarksの評価点数の低さが証明している。レビューに書き込まれた「イタ過ぎる
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.6

珍しく邦題が秀逸『この世に私の居場所なんてない』。本作の見どころは、なんと言っても、役作りを念入りにし過ぎて変わり果てたイライジャ・ウッド(着てるメタル系Tシャツのセンスが最高)。最初見たとき彼だと全>>続きを読む

マイ・プライベート・アイダホ(1991年製作の映画)

3.9

30年前に公開された名作を久々に再鑑。現在のような「サードウェーブ男子たちの聖地」になる前のポートランドが舞台。当時は、同性から観てもため息が出るほど美しいリバー・フェニックス(ホアキンのお兄さんね。>>続きを読む

スペンサー・コンフィデンシャル(2020年製作の映画)

3.4

最近では「マーク・ウォールバーグの専属監督化」している気がしないでもないピーター・バーグ監督の最新作。原作があるみたいだけど、あわよくば『リーサル・ウェポン』みたいなバディ・ムービー・シリーズものにし>>続きを読む

ジャーヘッド(2005年製作の映画)

3.5

あの『007』を、単なるスパイアクションから重厚な人間ドラマへと昇華させた名将サム・メンデスが『1917』の前に創った戦争映画。

戦闘シーンを描かないことで、逆に戦争を浮き彫りにする。軍隊ゆえの命
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ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)

3.5

再鑑賞。緩慢な動きがデフォだったゾンビのアクションと感染力を10倍速にしたらどうなるか?…という試みが斬新だった。

ラストのブラピが「スーパーマリオ」でスターをゲットして時間限定無敵状態のマリオみ
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ホールド・ザ・ダーク そこにある闇(2018年製作の映画)

3.9

「難解」という評価者の多い作品らしいのだけれど、個人的にはとても「しっくりきた」作品。

人間を拒絶するかのような辺境の極寒地(アラスカの外れ。劇中でアンカレッジが「あそこはアラスカじゃない」と言われ
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ジョーン・ディディオン: ザ・センター・ウィル・ノット・ホールド(2017年製作の映画)

3.8

日本での知名度はイマイチだけど、夫だったジョン・グレゴリー・ダンと共に、米国を代表する偉大なる知性のドキュメンタリ。

5歳で母親から与えられたノートに文章を書きはじめ『VOGUE』誌のエッセイコンテ
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コンテイジョン(2011年製作の映画)

3.8

名匠ソダーバーグ監督のフィルモグラフィーの中で、おそらく最下位ぐらいの地味な作品だったが、10年の時を経て、新型コロナウィルスによって脚光を浴びた本作。

グウィネス・パルトローの咳で始まるオープニ
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.7

『オクジャ』の原点がここにあった。無駄に熱くていい。そしてタイムリーw

アメリカン・ファクトリー(2019年製作の映画)

4.0

バラク&ミッシェルのオバマ夫妻の制作会社『ハイヤー・グラウンド・プロダクションズ』(ブラザー&シスターならではの社名!)のドキュメンタリにしてアカデミー賞受賞作。

「No Prejudice」「No
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.3

人種問題?と思わせておいて、単なる悪趣味なホラーと思わせておいて、一周回ってやっぱり人種問題?と感じさせるセンスの良さ。

『シャイニング』『サイコ』『時計仕掛けのオレンジ』といった、いろんな名作への
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オデッセイ(2015年製作の映画)

3.8

ゴールデングローブ賞で、なぜか「ミュージカル/コメディ部門」で最優秀作品賞を獲った作品(確か、当事者たちもネタにしてたような…)。

SFのフォーマットを使ってはいるが、基本的には無人島・冒険・漂流記
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パーフェクト ワールド(1993年製作の映画)

4.1

恥ずかしながら観ていなかった名作を観賞。JFK暗殺直前のテキサス。厳しい親の躾と暴力の支配下にあった少年と元少年の心の交流。

ケビン・コスナー演じるブッチの素晴らしいところは、クリストファー少年をち
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ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990年製作の映画)

4.2

西部劇、長尺、英語以外の言語、白人の蛮行。ヒットの方程式とは真逆の要素ばかりを集めたこの映画を、周囲の冷たい反応をものともせず、チェロキー族の血もひくケビン・コスナーが私財も投じて製作と監督を担当。結>>続きを読む

バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

3.6

トム様にしては珍しい映画。ジョニー・デップあたりが好んでやりそうな主人公と内容。

清濁合わせ飲むというより、単に節操のない米国のお家芸ともいえる出鱈目な諜報活動に加担した素人の活躍と末路。

映画を
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

今やハリウッドでは滅多に作られなくなった「市井の人たちの生活を普通に描いた映画」を観た気分。

奇しくも、そのハリウッドでは「SF映画に出てる俳優」と思われても仕方ない「大活躍」をしている二人の名優が
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スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.3

人生における劇場映画の初体験は4歳のときの『EPISODE Ⅳ』。40年をかけて全エピソードを観終えたことは素直に感慨深い。

『スターウォーズ』という物語は、歴史が浅く、移民による他民族国家であるが
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ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

4.5

愛とは、よく見ること、よく話すこと、よく覚えておくこと。

当たり前というものは素晴らし過ぎるが故に、目立たない。

だから、ちゃんと見て、ちゃんと話して、ちゃんと覚えておこう。

先日の『LIFE』
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LIFE!(2013年製作の映画)

4.6

何かの折に触れて何度も観返している名作。この作品が名作である理由は二つ。

①デジタル化&ネット化がもたらす大きな変化の中でも変わらない、普遍的なメッセージが込められていること。それは、例えば、実際に
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

4.5

名作『ア・フュー・グッドメン』とTVドラマ『ザ・ホワイトハウス』でその存在を知り、その後も『ソーシャル・ネットワーク』『マネーボール』『スティブ・ジョブス』など、実在の成功者の素顔を浮き彫りにすること>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.3

名作『ボーダーライン』『最後の追跡』の脚本家が、脚本に加えて監督としてもデビューした作品は、過去の脚本2作品と同様に切れ味鋭いヘヴィな良作。

米国で、人種やマイノリティ差別を描いた作品が沢山作られる
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ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

3.3

ジョニー・デップ、マシュー・マコノヒー、トム・クルーズ、クリスチャン・ベイル…。ハリウッドの実力派イケメン俳優たちは、なぜにこうも「ハゲヅラ」をつけて演技したがるのか?(しかも、往々にして、それが自身>>続きを読む

女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.8

無理が通って、道理が引っ込む。自分もそんな土地に住んでるので、主人公が下した決断を非難する気にはなれない。

意志の強いクールビューティ役が多いダイアン・クルーガーだけど、本作やドラマ『ブリッジ』で見
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.1

かつて、押井守監督が言った「アクション映画とは失敗の尻拭いを見せられる映画。そもそも、物事が計画通りに進めば、カーチェイスも銃撃戦も発生しない」という至極真っ当な意見を思い出す映画。

無駄に劇的な演
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.1

デビッド・リンチ、ヴィム・ベンダースなど数々の名監督から愛された、名脇役の遺作は、老人版『パターソン』とでも言うべき、ゆったりと味わい深い作品。

監督は、これまた名脇役のジョン・キャロル・リンチで
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.1

チープなモノで溢れた汚い部屋、主食はジャンクフードで、ひっきりなしに煙草を吸い、酒を浴びて男は女を殴り、親は子供を殴る。暴力によるコミュニケーションや、毒親との関係によって歪な人格が形成され、教育の価>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.7

壁が崩壊する瞬間の東ベルリンを舞台に、いろんなシャーリーズ・セロン様をただひたすら堪能するための映画。

映像やカメラアングルからして、まず監督のセロン様愛がダダ漏れ。そもそも、圧倒的な美貌と、手脚の
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.9

マックとディックのマクドナルド兄弟による成功の本質は、ハンバーガーではなくオペレーションを売ったこと。
そのマクドナルド兄弟と契約をしてフランチャイズ化を広げたレイ・クロックによる成功の本質は、店舗経
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.7

今や、ハリウッドが乱発する低俗なアメコミ・オールスター映画に対抗するには、本作のように映画界のレジェンドを集めて作るぐらいしかないのかもしれない。そして、今やこれを実現できるのはNetflixだけだろ>>続きを読む

青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

4.3

沖縄に住んで感じる景色の色彩と輪郭の鮮やかさは、南国ならではの「太陽の高さ」が創り出す特徴だと思う。

ベトナムで生まれフランス人として育ったトライ・アン・ユンが「異邦人として見た祖国」を描いた本作か
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シクロ(1995年製作の映画)

3.4

ベトナムを舞台にして、いろんな女性からひたすらモテまくるトニー・レオン様の哀愁と色気を帯びた演技を堪能するためのフレンチ・ノワール映画。

鮮やかな色彩や湿気を感じるトライ・アン・ユン監督らしい映像
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