Smokyさんの映画レビュー・感想・評価

Smoky

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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.4

『楽園の夜』からの監督繋がりで鑑賞。『梨泰院クラス』のキム・ダミが一躍脚光を浴びたSFアクション。プロットとしては『AKIRA』のザ・チャイルド(タカシ、キヨコ、マサル)などに見られるありがちなものだ>>続きを読む

楽園の夜(2019年製作の映画)

3.5

どん詰まりのヤクザが逃げた南の島で最後の時を迎える滅びの美学…という北野武監督の名作『ソナチネ』へのオマージュ120%の映画。この手の映画のポイントは何を描くか?ではなくどう描くか?済州島の静寂と場末>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.0

韓国人のフライドチキン愛が爆発した映画。作品を通して感じるオフビートな笑いの質が、ガイ・リッチーや宮藤官九郎の作品っぽくて従前の韓国コメディとは違う感じ。「フランチャイズのチキン屋を隠れ蓑にして麻薬を>>続きを読む

ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)

4.1

トッド・フィリップス監督が『ハングオーバー』シリーズで名を揚げた後『ジョーカー』で頂点を極める前に創ったブラックコメディ。

戦争を行う理由はイデオロギーや自由を守ることではなく、本質的には経済活動で
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鋼鉄の雨(2017年製作の映画)

3.9

これはもう完全にバディ・ムービー版『愛の不時着』! 軍服を着たチョン・ウソンはその長身や顔の造作も相まってリ・ジョンヒョクまんまだし、対象的に大統領府の内勤職でメタボで一見する冴えないクァク・ドウォン>>続きを読む

夜叉 容赦なき工作戦(2022年製作の映画)

3.2

『イカ・ゲーム』が印象的だったパク・ヘスの「本人はいたって真面目なつもりなんだけどちょっと抜けてるキャラ」と、ベテラン俳優ソル・ギョングの男臭さ全開キャラの友情と活躍を楽しむバディ・ムービー。『インサ>>続きを読む

目指せメタルロード(2022年製作の映画)

4.0

『カセットテープ・ダイヤリーズ』にはいまいちハマれなかったけど、本作にはハマりまくり。「War Pigs」のアレンジや、BGMのセンス(カーチェイスは「Painkiller」で、ラブシーンはランディ・>>続きを読む

カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

3.2

この『Filmarks』に熱心にレビューを書き込む人ような人たちなら分かる、自分の人生や価値観を変えるような芸術に初めて触れたときの「神の啓示感」。詳細や程度の差はあれど、多くの人が大切に抱えている経>>続きを読む

KT(2002年製作の映画)

3.4

先日観た『KCIA 南山の部長たち』の流れで鑑賞。韓国の政治的内輪揉めがエスカレートして日本の主権侵害にまで発展したが、政治的決着(という名の隠匿?)に終わった49年前の事件を描いた作品。
 
史実と
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その瞳に映るのは(2021年製作の映画)

3.7

77年前のデンマークで起こった英国軍による誤爆を描いた映画だけど、本作で描かれている物語は、55年前のベトナムでも、31年前のクウェートでも、24年前のコソボでも、7年前のシリアでも、そして現在のウク>>続きを読む

プリンス/パープル・レイン(1984年製作の映画)

3.9

音楽史上に燦然と輝く名作アルバム『パープルレイン』を売るための2時間弱のプロモーションビデオ…と解釈しているので、ストーリーがアレだとか、台詞まわしが稚拙だとか、という評価はしないぞ!魅力的過ぎるアポ>>続きを読む

ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.4

冒頭に出現する製作会社「星光文化娯楽」のロゴ。嫌な予感というよりは、ハリウッドの住人たちが、ウクライナ侵攻には競うように反対の声明を出すくせに、香港の民主化デモ弾圧にはダンマリを決め込んだ理由がよく分>>続きを読む

ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.5

複雑に絡み合いながら猛スピードで走る物語、コテコテの英国訛りとオフビートなジョーク、クセが強くてスタイリッシュな登場人物たち。ハマって何度も繰り返して観た『ロック、ストック〜』『スナッチ』を彷彿させる>>続きを読む

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.9

目覚ましい経済成長の裏で、ゴリゴリの強権&恐怖政治をやっていた軍事政権時代の韓国の話。当時は、核武装も画策してたみたいで、当然ながら米国との関係は悪化してたらしい(対米隷属でケツ舐めまくりの隣国とはえ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

村上春樹の『女のいない男たち』に収められた短編「ドライブ・マイ・カー」と「シェエラザード」と「木野」の3つをベースに作られた、カンヌとゴールデングローブを受賞し、狙うはアカデミー賞という話題作。
 
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ザ・ネゴシエーション(2018年製作の映画)

3.4

既視感たっぷりなハリウッド映画のプロットを多用しながら、韓国エンタメの基本である汚職と復讐劇を描く、韓国パワーカップルの共演作。ヒョンビン様が無精髭を生やして精一杯悪いことをするんだけれど、カッコ良く>>続きを読む

悪のクロニクル(2015年製作の映画)

3.8

『梨泰院クラス』の父と息子は、5年前の本作で上司と部下だった!部下(息子)のパク・ソジュンの存在感が無さすぎだろ…と思った自分の目の節穴さ加減が嫌にならない程の気持ち良いドンデン返し。出演時間が少ない>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

3.5

タイトルに込められた意味というか、主題の理解までは辿り着けなかったけれど「本気を伝えるのが一番難しい。本気は目に見えないから」「理解しようとしないと理解できない」という台詞には光るものがあった。勝手に>>続きを読む

アメリカン・ガール(2021年製作の映画)

3.4

台湾映画。観ているうちに、だんだんとしんどくなる映画。プロット云々も暗いんだけど、ガンになった母親とそれをうまく受容できない長女との消耗の激しいコミュニケーション、SARSに罹患するイノセントな妹、上>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.7

ポップな彩りと極甘なフロスティングに包まれた猛毒映画。必要以上に語らず、描かず、受け手の解釈に委ねる作品なのだけれど、性別や立場によってその解釈の違い(本音)が顕になることを狙っているのだと思う。
 
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.4

ヤクザであろうとカタギであろうと、一番最凶なのは、破壊と混乱そのものが目的の「無敵の人」だということ。ノーラン監督の『ダークナイト』がヒース・レジャーの映画だったように、本作は完全に鈴木亮平の映画。>>続きを読む

ミナリ(2020年製作の映画)

4.5

韓国系移民家族の物語(80年代の韓国の事情を考えると移民は多かったのかも)。成功を夢見てカリフォルニアからアーカンソーのド田舎に家族を連れて新しい生活を始めてご満悦の父親、あまり乗り気でない母親、直ぐ>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

3.8

断罪と贖罪と赦免とウィークネス・フォビアの物語。実力ある役者陣による迫真の演技の効果で、誰がキモいだの、誰がムカつくだの、いろんな感想があがっているけれど、一番キモくてムカつくのは、自分達の望むように>>続きを読む

母なる証明(2009年製作の映画)

4.0

『殺人の追憶』からの流れで観賞。ガツンとくる重作。
 
罪悪感と忘却、贖罪としての過保護、支配しているようで支配されている、結果としての共依存。貧困と人間の業の連鎖。一番の「悪人」は母親だが、善悪の判
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

3.9

未見だったポ・ジュノ監督の名作をやっと観賞。韓国であった実際の事件(2019年に容疑者が特定されるも事件自体は時効)を題材にしたサスペンス・ミステリーという側面もさることながら、80年代の軍事政権時代>>続きを読む

リトル・シングス(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

こんな小話を思い出す映画 → ある政治家が後継者に「この先、君が政治的危機に見舞われたら順にコレを読みなさい」と2通の手紙を渡した。その後、危機が来たので第1の手紙を開いたら『全て前任者のせいにしろ』>>続きを読む

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.9

中盤過ぎたあたりから、結末の予測がついてしまった自分は、かなりの胸糞映画マニアの領域に足を突っ込んでいるのかも。
 
『聖なる鹿殺し』『アメリカン・ビューティ』を彷彿させる、美しくて、重厚で、不穏な名
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

大好きな監督、アダム・マッケイが超豪華出演陣と共に創り上げた、2021年版『博士の異常な愛情』とも言うべきブラック・コメディ。

2000年前にカエサルがいみじくも言い放ったように「人は己の見たいと欲
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

1.0

『カジノ・ロワイヤル』から垂直に立ち上がり、『スカイフォール』で頂点に達し、『スペクター』から急落した満足度が、本作で最低まで低下。本当に別れを告げるべきは、クレイグに対してではなく『007』というコ>>続きを読む

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

4.2

おそらく、自分も含めた旧三部作で育ったファンの多くは満足したであろうスピンオフ。そして、これこそが(ネズミの国が)期待した興収に届かなかった理由。思い出して欲しい。ハン・ソロが活躍したのは全9作のうち>>続きを読む

プライベート・ウォー(2018年製作の映画)

3.5

劇中での彼女の独白が全て。「最も困難なことは、遠く離れた場所に居る人たちに自分のレポートを伝えて、彼等が何らかの考えを変えたり行動するのを待つこと」。かといって過剰に説教臭くないのが良い。ロザムンド・>>続きを読む

スキャンダル(2019年製作の映画)

4.0

直前に観た『バイス』にチラッと出ていたロジャー・エイルズが、本作の主人公であったことにびっくり。FOXニュースだからそりゃそうだ(何も考えず再生ボタンを押してた)。
 
男性の女性に対するセクシャル・
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バイス(2018年製作の映画)

4.4

制作:プランB+監督:アダム・マッケイ+主演:クリスチャン・ベイル…とくれば個人的な大好物。アカデミー賞関係なく観る気満々だったのにあっという間の公開終了で後悔してた1本をやっと観賞。
 
政治的な二
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

老人版『メメント』。
 
認知症の人を「周囲の人の視点」から描いた作品は数あれど、「認知症の人の視点」から描いた作品は今まで無かったように思う。
 
不謹慎を承知で言うと「認知症を体験する映画」。違和
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ジェームズ・ボンドとして(2021年製作の映画)

3.9

おそらく『ノー・タイム・トゥ・ダイ』パッケージ化の特典映像に入れるために制作されたであろうドキュメント。ダニエル・クレイグの6代目襲名披露時の騒動から惜しまれつつ引退するまでの、涙あり笑いあり怪我あり>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2021年製作の映画)

3.8

20年前に観たコリン・ファレル主演の『フォーン・ブース』を彷彿させる電話を使ったワン・シチュエーション・ムービー。尺の短さとテンポ、役者の技術と高いテンションが決め手になるジャンルだけに、ジェイク・ギ>>続きを読む

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