白岩慶佑

ベター・コール・ソウル シーズン1の白岩慶佑のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ブレイキングバッドと違い表の世界の駆け引きが見える作品。
ブレイキングバッドはドロドロした人の隠している部分が現れる面白さがあったが、ソウルが主役になることでコミカルに人のダメなところが描かれいて、マイクも主役で仕事ができるかっこよさがででいて、面白い。ブレイキングバッドの登場人物が出てくることで懐かしさやその人物の過去がわかり、深掘りされていて面白かった。警察の駐車場で働くマイクと毎回切符が足りないジミーとのやりとりが面白く、それがやり取りの面白さだけでなく、話の進展にも関わっておりそれも面白い。1話からのイカれ夫婦・5話の発明家のトイレのユーモア・7話の夫婦の金を奪うマイクが好き。イカれ夫婦を許すのかと思いきや、許さなかったのが良かった。もっと酷く断罪されても良かった。

【1〜7話】
ジミー・マッギルは、冴えない弁護士。ネイルサロン内の小部屋に個人事務所を構えている。過去に滑りのジミーとして当たり屋・詐欺をしていた。よって恨んでいたチェットの車に排便をして、器物破損・暴行罪・公然わいせつ罪で逮捕される。兄のチャックによって助け出され、そのまま兄の事務所で郵便係として働く。その後通信教育で勉強し、弁護士試験に通る。しかし兄の事務所には採用されず、公選弁護人として細々と仕事をしている。兄のチャックは優秀な弁護士だが、電磁波過敏症で休職しており、電気を使わない生活をしている。ジミーは弁護士をしながら、兄の生活をさせている。そんな時にある当たり屋の双子の兄弟と出会う。断られた顧客夫婦の弁護をしようとし双子に当たり屋をさせる。しかし相手を間違え、トゥコの祖母にしてしまう。祖母はひき逃げをするが追いかけて、家まで着いていく。ジミーも家まで来るがトゥコがいて、死にかける。3人は、トゥコ・ナチョ・後2人に砂漠に連れて行かれる。しかしジミーが説得することで、双子は片足の骨折で済む。解放されたジミーだが、砂漠で夫婦が盗んだ金の事をナチョに仄めかしてしまい、事務所まで来られてしまう。ナチョは金のことを聞き出して、ジミーに奪おうと言ってくるが、断る。ジミーは夫婦にナチョに狙われていることを電話で伝える。夫婦は金を持ち強盗に見せかけ、雲隠れしてしまう。家の近くで見張って行ったナチョは容疑者として連行される。その弁護人に指名されるジミー。1日で出さないと殺すと脅される。ジミーは犯行現場に行き、夫婦の自作自演と判断する。警察にも友人のキムにも信じられず、夫婦の心当たりもなく焦る。警察の駐車場でマイクと揉めてしまい、協力するなら不起訴にすると持ち出される。しかし、マイクがジミーの夫婦の自作自演で消えた推理に納得し、起訴を取り下げる。ジミーはなぜかという理由を聞き、さらに近く住んでいるという助言を得る。裏山に隠れている夫婦を見つけるジミー。夫婦は横領した金を渡さないと言い、金のことを言わないならとジミーに3万ドルを賄賂・着手金という形で受け取る。その金で嫌っているHHMに類似した看板を立てるが、起訴され取り外すことになる。その過程で作業員が落ちそうになったところを助け、テレビで放送され人気が出る。遺言状や生前信託など老人からの依頼が増え、高齢者法を専門に扱うようになる。マイクはフィラデルフィアで景観をしており、自分の息子も警官だった。組織では不正が常習的に行われており、息子のマティーは受け入れられず苦悩する。マイクは処世術を説くが、2人の警官に信用されず殺される。それに激怒したマイクは2人を殺して、アルバカーキに越してくる。ジミーはマイクの弁護を引き受け、難を逃れる。マイクは息子嫁のステイシーに全て話し、距離が近づく。キムは、横領した夫婦の弁護を引き受ける。しかし横領を認めず、無罪を主張する。取引で原型を用意していたが、受け入れずにジミーを頼る。ジミーは賄賂を受け取っていたので、弁護を受けることになる。キムは顧客を失ったことで書類仕事に回され、苦境に立たされる。ジミーはマイクを使い夫婦の金を回収しさらに自分の賄賂分も付け足し、金を検察の机に返す。夫婦は諦め、キムの元に戻る。
【8〜10話】
ジミーは依頼者の入っている介護施設サンドパイパーの組織ぐるみでの不正に気づく。そこで兄のチャックに頼り、訴訟を進めていく。マイクは義娘と孫の生活費のために裏稼業で金を稼ぐ。その中でマイクは取引相手としてナチョと知り合う。ジミーは証拠集めを進めるが、あまりの情報量にチャックと二人では限界を迎える。チャックはHHMに協力するように助言をする。ジミーは悩むが、仕方なく折れる形で協力を仰ぐ。協力関係が結ばれ、報酬も約束されるが、雇用形態での協力は断られる。ジミーはそれに腹を立て、協力関係を解消する。キムも納得ができず、ハワードに不服を申し出る。ハワードではなく、チャックがジミーを雇うことに反対していることがわかる。キムはジミーに告げ、ジミーはチャックを問い詰める。ジミーの性格故に起こす犯罪行為を許すことができず、性格は変わらないとして、ジミーを突き放す。潔癖で完璧主義なチャック・功利主義で成果主義なジミー。ジミーは兄のためにと思っていたが、認められず、兄の手伝いを放棄する。HHMの郵便係でジミーの友人のエルネストが世話係になる。ジミーはかつて悪さをしたイリノイ州シセロに戻り、相棒であったマルコと詐欺を働く。詐欺中にマルコを突然死で亡くなる。ジミーはマルコの形見として指輪をもらう。サンドパイパーの件が大きなり他事務所とも提携する。
白岩慶佑

白岩慶佑