ジェームズガム

ベター・コール・ソウル シーズン6のジェームズガムのレビュー・感想・評価

5.0
シーズン前半終了。

まず一言、面白すぎる。
ブレイキングバッドの前日譚という、ある程度着地が決まっている話であるにも関わらず、ここまでスリリングで予想のつかない物語を展開できることに驚愕。過去のエピソードを意外な形で拾い上げ、破綻なく進行する脚本の鮮やかさ、ブレイキングバッド以上にキレキレな演出、キャラクターを演じる役者達の名演、すべてが世界最高峰。

ひょっとしたら本家ブレイキングバッドを超えてくれるかもしれないという期待感を持った。これからの展開によっては、過去のシーズンのスコアも上げていこうと思う。ブレイキングバッドも全体像が見えたところで、すべてのシーズンの評価が上がる構造になっていたので、今回もそうなる可能性は高い。

特に7話が凄すぎた。唖然とした。ネタバレになるので詳しくは言えないが、そもそもベターコールソウルは、弁護士サイドと麻薬カルテルサイドの話がそれぞれ独立してあり、二つの間には明確な壁があった。たまにソウルが壁を越えて二つは交わるのだが、7話のラスト、間にあった壁はおぞましい暴力により破壊された。もはや二つの世界を隔てるものはなくなってしまったのだ。あとはもう、凄惨で混沌とした世界が待っているであろうことは想像に難しくない。これからの展開を予想して胃が痛くなった。

シーズン後半は夏からである。
待ち遠しい。

後半を見終わったら、追記していく予定。