このレビューはネタバレを含みます
【パートⅠ】
「インターネットって?」
「今に見てなさい。世界を変えるから」
Netflixの名前を世界に知らしめたシリーズが遂に完結へのカウントダウンを刻み始めた…!
時代設定が80年代なので、Netflixユーザードンピシャな作風。今後を見据えて狙ったシナリオだったんだろうな~。圧倒的な戦略勝ち。Netflixサービスの元になったレンタルビデオショップも出てくるしね。
シーズン2あたりから映画などのカルチャーネタがふんだんに織り込まれていたのでグングン惹かれていき、今回のシーズンはほぼ一気観。
一人一人に見せ場がしっかり用意され、新キャラも立ってていい感じ。カースト上位者は自分たちに酔いしれて何をしでかすか分からないところが、全世界共通でありますねぇ。
群像劇ならではの同時進行するストーリーラインの切り替えも見事。これはどうしたって楽しいよ。
個人的に最終話のチャリのシーンが感動しました。みんな大きくなったな~という感慨と、『E.T.』などの80年代キッズたちのアイコンであるチャリと、色んな想いが交錯し感動。
シリーズ1グロい殺され方を毎回しっかりと見せてくるので、目を背けたくなる人もいるでしょう。かなりドアップだし。タイプのチアガールが1話で退場したショックは大きかった…エディといい感じだったのに。ロビンが一番好きではありますが。
さて、どんなクライマックスを迎えるのか?パートⅡが楽しみですね~
余談
シーズン3はターミネーターとネバーエンディングストーリーの印象が強かったですが、4はスター・ウォーズとマトリックスみが強い気がします。研究所のパートはアイランドだし。引用をうまく活用して独自の色を出す手腕に脱帽です。
【パートⅡ】
「ダスティン・ヘンダーソン、お前は変わらずに生きろよ」
いや~、濃い!
配信と同時にダウンロードし、友だちとワイワイ鑑賞できたのは一生の思い出です。
最終話、エピソード9は2時間30分とは思えぬ畳み掛けで全く時間を感じさせませんでした。
個人的には感情の8割をエディに持ってかれました。一見誤解されがちなキャラクターはどの時代にも存在し、回を追うごとに推しとなっていったエディ。コンサートシーンはメタルと裏側の世界が完全にマッチし声を上げて興奮しました。その後、逃げずに困難に立ち向かう姿を見せ、自分を嫌った街のために命を投げ打つ…。叔父は最後まで甥を信じ、その魂はダスティンへと継承された。このストーリーは近年稀に見る完成度。最高です。
最終章となるシーズン5では、どんな終焉が待つのか。心してその時を待ちましょう。