このレビューはネタバレを含みます
ひとこと︰街で起きる奇妙な出来事に巻き込まれていく4人の少年の物語
スコア3.3(66点)
設定は普通。ストーリーも普通。しかし、「裏世界の化け物」「超能力の少女」「謎の実験施設」など壮大なのに対して少年たちは移動手段が自転車である点など壮大な世界観と少年たちの現実的な世界観のギャップに良さを感じた。(少年たちの普通の現実に奇妙な世界が覆いかぶさっている感じ)
行方不明となった少年の母親が息子を心配するあまり、オカルト的な行動をとり始め、それに対する少年の兄の心情や行動が見ていて辛いのと同時に面白かった。
主人公の姉と行方不明になった少年の兄が同じ家に入るところを見て勘違いした彼氏が嫌がらせをし、殴り合い警察沙汰にまで発展する。
普通はここで、彼氏はめちゃくちゃ嫌なやつで主人公の姉と行方不明になった少年の兄がこの事件を解決する過程を経て、仲良くなり恋人関係になるのがフィクション的。
自ら冷静でなかったと感じ、落書きを消すなどの行為をし始め、仲直りし、元の恋人関係に戻るところはノンフィクションらしさを感じた。
ここで重要なのが大筋のストーリーが圧倒的なフィクションであるため、登場人物の行動や心情はノンフィクションである必要があるのかなと考えた。
これらのことから設定やストーリーではなく、登場人物の心情の変化が面白いと感じた。