このレビューはネタバレを含みます
カルテル間の戦争、FBIの捜査、地元の人間たちの板挟みになり、思うように動けない主人公一家。
現状を打破するためになすべきことを為そうとする実利主義者の夫マーティに対し、地元政治家やカルテルと渡り歩いてカジノ開業を成功させた妻ウェンディは全能感からビジネスから手を引こうとしない。
かつて(現在も)マスキュリニティに押し付けられていた女性たちがマスキュリニティに取り憑かれてしまうという皮肉も素晴らしい。
本作は明らかに『ゴッドファーザー』のPart2,3オマージュ。そのため予想はついたが、やはりキツい展開に。
大金もらってロクに運転できないランボルギーニを買っちゃうマリッジカウンセラーのおばあちゃんのコメディリリーフキャラが最高だったが、その顛末に唖然。
ラストの衝撃の展開は『ブレイキングバッド』S4E1を想起した。
出口の見えない展開に、次シーズンも楽しみ。