このレビューはネタバレを含みます
近年の韓国映画『国家が破産する日』から『パラサイト』への繋がりを参照しつつ、現代韓国の取り返しのつかない超格差社会を背景に繰り広げられるデスゲーム。
基本的には、カイジ、ライアーゲーム、ガンツっぽいんだけど、上記の経済格差に加えて、脱北者、移民問題、家父長制の弊害なども下敷きにしていて見応えがある。
這い上がるチャンスを平等に与えるという大義名分で行われるデスゲームは弱肉強食で人間の醜い面を浮き彫りにするが、デスゲームの方がマシだと思わせる現実世界こそ、イカれている。
説明的過ぎるし粗はあるが、胸を打つ展開や終盤のツイストなど様々な社会問題を背景にしつつもエンターテイメントとしてまとめあげられていて楽しく一気見できた。
プロダクションデザインも良い。