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ザ・ナイト・オブ/ナイト・オブ・キリング 失われた記憶のfilmoutのレビュー・感想・評価

4.0
定められた法。それを掻い潜るように事実、真実、現実は存在していて張り巡らされた包囲網をするりと抜け落ちるような要素の連続。

一話目で起きる殺人事件から裁判が終わるまで、ただの法廷ドラマではなくジョン・タトゥーロの皮膚炎、被害者が飼っていた猫との関係などが無実の容疑者のメタファーと思わせるかのように描かれていく。
実際は物事が複雑で悩ましいほど皮膚炎は悪化し、猫は無実で無垢なアイコンとしてリズ・アーメッドの無垢さと変わらないかのようにただそこにいる。
全8話で終わってしまうドラマだけど、それにしては表現の多様さもあり傑作だった。
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