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ラウダーミルクの人生やり直し手伝います シーズン1のfilmoutのレビュー・感想・評価

4.1
1話を見て特にハマることもないしその要素もない、と思っていたけど。
主人公のラウダーミルクが依存症患者の会のカウンセラーで救えないほどの毒舌、患者達も変な奴ばっかでこういうコメディはただ投げっぱなしでハマらないんだよなと思いながらも、30分という見やすさのため惰性で見ていたら全部見終わったところで少し寂しくなってしまった。

あまり重厚でないところが良い。
主人公の魅力に尽きるが、彼の性格と同じくこのドラマ全編もなんとなく捉えどころがなくバリアを張った性質を持っていると思う。
それが最終話で少し解放される。

話の筋自体は特に何とも思わないがラウダーミルクは元音楽評論家で、彼から出てくる音楽の趣味を聞いてると確かにひねくれ者が好みそうな趣味だしスッキリしない毒舌と批評の相性も抜群。
そういう端々に見られるエッセンスが全体的な小気味良さとして機能していた。

昔、『メリーに首ったけ』を見たときはやっぱりアメリカのコメディなんてつまらんと思ったものだけど時代なのか歳なのか、監督の良さなのか、シーズン2が早く見たい。
メリーを撮ってこれを撮って『グリーンブック』もこの人となるとやっぱり注目してないといけなくなる。
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