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ザ・ボーイズ シーズン1のfilmoutのレビュー・感想・評価

ザ・ボーイズ シーズン1(2019年製作のドラマ)
3.6
The Boysと言えばパンク。
と思っていると一話目からクラッシュやイギー・ポップがかかる。

つまりこの音楽の使い方で分かるようにこれは一般市民の反抗の物語なのだけど、そこにアメリカが実際にやってきたような戦争ビジネスや支配階級による優生主義、宗教、広告、移民政策などに対する皮肉が描かれている。
全体的に胸糞悪い描写が多いが冷戦終結後のアメリカを要約しているようにも見えるし、今となってはSNSや現実の政治の方が胸糞悪かったりするのでわざわざドラマで見なくても…という気もする。
けど皮肉そのものを描いているので胸糞悪くてこそかな。
ISやタリバンを生み出したようなアメリカのえげつないやり方そのものみたいなシーンもある。

前半の方がテーマが明確。
ちなみにビリー(ウィリアム)と言えばイギリス系の名前だし仲間にMM(黒人)、フレンチー(フランス人)、キミコ(日本人)とザ・ボーイズは多人種で構成されており、このグループがアメリカに反抗するという構図自体が良い。

あと主役のジャック・クエイド、他の作品でも見たなあと思ってたら見てなかったのでなんでだろう?と思ったけどデニス・クエイドとメグ・ライアンの息子だった。
メグ・ライアンにそっくり。
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