とんちゃん

オリーヴ・キタリッジのとんちゃんのレビュー・感想・評価

オリーヴ・キタリッジ(2014年製作のドラマ)
4.0
メイン州の小さな町の海辺の片隅に住んでいるキタリッジ家、特にオリーヴキタリッジの晩成を描いた作品。

夫ヘンリーキタリッジは小さな薬局を営み、親切で思いやりのあり誰からも愛される存在をリチャードジェンキンスが演じる。
主人公である妻オリーヴキタリッジは学校教師で、ルールを尊重し厳しい性格の持ち主。曲がった事は嫌いで捻くれ者。大人だろうと子供だろうと誰とも構わず厳しく接するので皆から嫌われる存在。
演じるのはフランシスマクドーマンド
「スリービルボード」ほど破天荒では無いけど、今回何処となく似ている雰囲気が漂います。
そのキタリッジ夫妻の一人息子クリストファー(ジョンギャラガーJr)は母親からの厳しい仕打ちに対し嫌気をさしていた。

〈あらすじ〉
第一話はヘンリーが営む薬局に新しい店員デニースが雇われる。このデニースは新婚で若くて愛嬌のあるコ。
ヘンリーはデニースに対し妻に無いもの感じおり、デニースの夫が早世してから必要以上に愛情を注ぐ様になる。
妻オリーヴはそんなヘンリーに対し、いつもの事だとその若いコに対して“ネズミ”と揶揄し、夫を軽蔑していた。

第二話はそれから約10年以上経過
ヘンリーは店をたたみ、息子は結婚する事になったが、オリーヴは嫁に対していい感じを持って無かった。
始めの方でデニースと新しい夫ジェリーがキタリッジ夫妻と久しぶりに訪問する。
デニースは相変わらず愛嬌ある女性なのだけど、夫ジェリーは真面目で優しい青年が、裕福になった為か厚顔無恥になっており、あからさまに変わった姿に笑えた。

第三話では息子は離婚するも実家には戻らず、遠い地で足専門の治療医を営んでいた。キタリッジ夫妻は静かに暮らしていたが夫ヘンリーが心臓発作となり、その後遺症で視力を失い話す事も出来なく麻痺状態となり施設に養生する事になる

第四話、息子はシングルマザーと再婚しニューヨークに住む事になる。
息子夫婦からの招待でオリーヴはニューヨークへ行く事になったが、変わらぬ性格で息子とぶつかり合う。
メイン州に戻ったら夫ヘンリーの急逝の知らせを施設より受ける…

後半ビルマーレイが出演します。
ソフィアコッポラの「ロスト・イン・トランスレーション」のその後的、引退した老爺役を演じます。

デニース役を演じていたゾーイカザンがいいですね。皆に愛嬌を振りまく優しい子。こうゆう子って、実際には女子に嫌われそうな感じですけどね。
三話目以降出演が無いので残念でした。

ジェリー役のジェシープレモンス
「ブレイキングバッド」のトッド青年が強く残っている為か、憎めない悪役というイメージがついてしまった笑