なんと、NHKの金田一耕助シリーズ第一弾では、長谷川博己が主役を演じていたんだ！何故に第二弾から吉岡秀隆に変更となったのか・・！？

個人的には長谷川博己が演じた生気あふれる金田一耕助像は、特に吉岡秀隆版を見てきた後だと、新鮮で凄く良いと思った。ハキハキと滑舌よく喋る台詞回しが耳に心地よいし、特にナレーショーン部分がとても上手い。

市川崑監督版では犯人を改変した（あれはあれで良し）、横溝正史原作物でも有名な本作。こちらは原作にかなり忠実な作り。瀬戸内海に浮かぶ小島の雰囲気が撮影自体はおそらく佐渡島で行われたと思うがしっかり出ている。

流石は資金力が豊富なNHK。映画大作にも負けない贅沢なロケーションとセットの数々も見応え有り。

奥田瑛二が年齢を重ねても渋くて良い味を出しているし、その容貌やこれまでの役どころからクセが強めのキャスティングをされがちな古田新太にあえて普通の役を演じさせ、それでいて確かな演技力を感じさせる配役も見事。

クライマックスの金田一耕助と犯人との対峙シーン。緊迫して見応え十分ではあるが、あの金田一耕助の言動の演出の意図が若干気になるところ。あそこだけ堺雅人かと思ったｗ。

またあまりにも有名な「○ちがいだが仕方ない・・」の台詞のシーン撮り方がベタ過ぎなのも好みではない。

本家と分家、海賊、復員ラジオニュース、軍靴・・・終戦直後の日本の社会や風潮を知るのも興味深い作品。俳句の見立て殺人というのも趣がある。

横溝正史原作。
長谷川博己が金田一耕助を演じる。

封建的な島で繰り広げられる怪奇な連続殺人の謎に金田一が挑む。

ビルマで戦っていた金田一耕助。同じ戦地だった鬼頭千万太と知り合い、復員船で引き揚げ中に亡くなった千万太の「妹が殺される」という言葉で獄門島に。
月代、雪枝、花子の三姉妹は奇抜な風体。
分家の早苗（仲里依紗）は美しく物静か。三姉妹とはえらい違い。

三姉妹が次々と奇妙な姿で殺される。
犯人は誰か。
どうやって殺したのか。
動機は何か。

そしてやっと真相にたどり着く。

『獄門島』は石坂浩二版を観てるけど、他の作品と混同してて、うろ覚え😅

長谷川博己の金田一耕助もいいね👍

• #NHK
• #金田一耕助
• #横溝正史

これまで色々と配慮され、改変されたことも多かった台詞「きちがい」に関する表現が正しくされていました。

この表現を「どう理解するか」という事自体が、謎解きの肝なので、そこはよかったと思います。

金田一が一切事件を解決せずに、全ての殺人が起きた後に謎解きするスタイルは普遍&不変です。