獄門島のドラマ情報・感想・評価

獄門島2016年製作のドラマ)

公開日: 2016年11月19日

製作国:

3.8

「獄門島」に投稿された感想・評価

tanigoo

tanigooの感想・評価

4.9
0
4/20 視聴
傑作。
徹底的に抑圧した演出で効かせ処を際立たせる。無駄を極限まで排除して世界観に呑み込んでいく。カメラワーク、画作り、美術、ロケーション。役者、演出はもとより、それ以外の部分も尽く傑出していて、中でも音響が素晴らしく好み。マリリンマンソン!オープニングのセンス!曲入りの絶妙さ!ドラムジャズ!CGの使いどころもいい。テロップまでいい!全てが好みだった。
目的の長谷川博己さんもこれが本領だと感じる。漱石もそうだが、神経質で浮世離れした純粋な奇人を、深く深く探り当て、身のうちに呼び込むことで生身の人物として体現できる稀有な役者だと確信した作品。

どこもかしこも文句の付けようがないが、敢えて気になったと言えば、配役2人。仲里依紗さんは達者なので誰だか分からないほどの人物造形をして唸ったし、古田さんも抑えたいぶし銀の芝居で魅力的だった。ただ、あまりにも役者としてキャラクターが在りすぎるこの二人である必要はなかったかもとは思った。
手元に置いておきたい作品なのにDVD化されていない様子。
あと、金田一作品を読んでみようと思う。監督の吉田照幸さんの作品も追ってみようと思う。
新しい興味が涌くと、こういう嬉しい出会いがある。長谷川さんに感謝。

投稿にあたり追記
DVD発売されました!
喜び勇んで予約購入、権利問題で音楽変更は残念だけど頑張って…けど。オンデマンドより画質悪い、悪すぎる …
hina

hinaの感想・評価

3.2
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新しい金田一像、ということでまずまず良かったです。ラストの高笑いは少々引きましたけど。
三姉妹も艶やかお馬鹿っぷり満点で可愛らしかった。
仲さんの見せ場が全くなく、ただでさえ地味な方なので気の毒。
くろ

くろの感想・評価

3.5
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長谷川さんがかっこよすぎる。不潔感もなくこざっぱりしている。
粛々と進んでいく展開でやや眠くもなりましたが、合間に差し込まれる音楽が激しくお洒落。マリリン・マンソンだそうで。


戦争から生きて帰って静養に訪れた島で起きた殺人事件、なぜ人を殺すのか知りたくて謎を解く金田一、生きる訳が欲しかったのかもしれない金田一。
タキ

タキの感想・評価

4.5
0
金田一といえば石坂浩二か古谷一行の世代でなにしろ当時は子どもだったからおそらく怪盗二十面相シリーズやルパンシリーズと同様の謎解きミステリーとして鑑賞していたのではないかと思う。その中でもやはり金田一シリーズにおける土地や血縁の因縁と絡み合う一種の禍々しさは他の追随を許さずこわごわ見てるせいで謎がなんだったのかさえ思い出せないこともしばしばで、何度も映像化してるわりにはこの「獄門島」もわりに新鮮な気持ちで見たのだった。
たしかに映像化が始まった当時から戦後日本の閉塞した血の濃そうな瀬戸内のどこかの村という舞台装置の中で巻き起こる殺人事件ではあったが、金田一耕助がPTSDをもつ復員兵であったという描写は初めてではないかと思う。
余所者だからという理由で巡査に疑われ拘置所にいれられた金田一は早速暗くて狭い場所でパニックに陥り幻覚を見るのだが、「人が人を殺す訳を知りたい」というのが探偵をやっている理由だと焦点の定まらない目で虚空に語りかける。
こわい。
マジでこわい。
謎解きのシーンも狂気だった。了然和尚の過ちを説くのみならず「無駄無駄無駄無駄無意味!」との追い討ち。「思いもおよばぬことなどない!そんなものなどないんだ!」からの慟哭。一方の和尚はショックで死亡。その場に漂う虚無。

戦士した鬼頭家の跡取り息子2人。女であり精神障害を患っているという理由で殺された三姉妹。理不尽な犬死ばかりのがらんどうの物語に意味を見出そうともがき続ける鬼頭早苗と金田一耕助。
早苗は結局島をでることはなく金田一も「こんにちを生きる訳」のためにおのが運命を受け入れて生きていくことになる。理不尽に対抗する唯一の手段が哀れではあるが実質早苗は鬼頭家の当主となるのであり金田一も望まれて次の事件現場に行くことになり同時にしたたかさも感じるエンディングとなっていた。
ストーリーテラーとしての役割以上に生きる意味を模索し続ける金田一耕助というニューヒーローの誕生と言っていいのではないだろうか。
続編をぜひ作ってほしいのだが悪魔が来たりて笛を吹くは吉岡秀隆版になってしまったようだ。今後の長谷川版金田一に期待したい。
0821

0821の感想・評価

3.5
0
昭和のおどろおどろしさをライトに味わえた。
長谷川博己さんの金田一耕助に文句をつけるとしたらカッコよすぎることくらいかなよくわからん。
3人の妹に対する感情も定まらない。同情すべきなんだろうけど。
かじはら

かじはらの感想・評価

4.3
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批判的なコメントが多いように見受けられますが、戦争帰りの人間の闇と言いますか、心の奥にある「黒い部分」をラストで観れた気がします。他の役者さんの金田一も好きですが長谷川博己の金田一も中々。「悪魔が来たりて笛を吹く」もやってほしいなあと思う今日この頃。
あとMarilyn MansonのKilling Strangersを使ってくれた製作者様には尊敬の意を表したいです。
私たちの受信料よ、ありがとう。
林檎

林檎の感想・評価

4.0
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長谷川博巳の金田一耕助。
戦争のトラウマを抱えているって設定が新しいと思います。
「悪魔が来りて笛を吹く」も長谷川博巳だったら嬉しかったなぁ。

鑑賞日:2016年11月19日
Mayu

Mayuの感想・評価

2.0
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長谷川博己の情緒不安定な新しい金田一像は新鮮だったのだけど、全体的に冗長で暗い印象のある構成であまり楽しめはしなかった。地味です。
橘

橘の感想・評価

4.2
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bsで観ました。
すごい…と聞いていた長谷川博己版の金田一耕助でしたが、すごかったです。戦争の影を色濃く残していて、情緒不安定。探偵をやっているのも、事件を止めようというより、人が人を殺す理由が知りたいから。
見立て殺人は、石坂版の映画で見ていてそこまでショックではないものの、やっぱりおかしいです。夢の通りに…っていうのも狂気。
あの台詞はちゃんとありました。NHK。
金田一耕助は市川崑だな、と思っていましたが、金田一役は長谷川さんもなかなか好きです。長谷川博己版で色々観てみたいです。
あと音楽がマリリン・マンソンでかっこよかったです。
metalicheart

metalicheartの感想・評価

4.5
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とにかく長谷川博己の金田一。
名探偵だけど、正義感とかじゃなく、人が殺人を犯す気持ちが知りたいとか。
戦争のトラウマを抱えて、情緒不安定。
戦後復員からの獄門島ならば、不自然ではない。
他の作品だと、ホント危ない人になるから。
狂気に満ちて、色っぽい金田一だけど、これがとてもいい。
マリリンマンソンが合う金田一なんて、いる?

で、獄門島は放送コードに引っかかって、まず地上波じゃ生温い作りになるが、これはあの台詞を出した事に、拍手。
犯人も、原作通りにしている。
島の閉鎖された世界の異常性。
犯行動機なんて、訳わからない。
でも、犯人よりも金田一が異常。
クライマックスは、衝撃的。
その後、金田一は瞬きをしない。
何かを失ったのかの様に。

横溝正史、マリリンマンソン、長谷川博己と好きな3つが合わされば、大好きになるに決まってる。

本気で作れば、とんでもないものが出来るんだよ。
近年最高の金田一。
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