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琅琊榜<弐>~風雲来る長林軍~のtanziのレビュー・感想・評価

3.5
続編ですが主要人物が続いて再登場するわけではないので、単独でも見られる作りになっているのがニクイ。

前作梅長蘇が掖幽庭から引き取りその後靖王が養子にした少年、庭生が“長林軍“の立派な将軍“長林王“となり今度はその2人の息子が主役。つまりは梅長蘇や蕭景琰の孫の世代というわけです。

前作はサスペンスフルな復讐譚でしたが、今度はこの長林府の父と息子達家族の話がメイン。

が、通底するテーマは同様で権力者の恐れや疑念がどう国を危機に陥れるか、あの時赤焔軍がなぜ陥られたのかトレースに近い形で彼らに苦難が訪れ、がしかしその気骨や魂がいかにして受け継がれてゆくのかが骨太に描かれます。

特筆すべきは合戦シーンや終盤の盛り上がり。大陸ドラマらしい豪華な絵作りと隅々まで統制の行き届いた馬群やエキストラ。
特にエキストラの質の高さは目を見張ります。それらがガッチリ噛み合った終盤は涙なくしては見れません。
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