社会が作り上げる虚構と、それに踊らされる人々。途方もない超能力と血みどろの展開に、別の世界の話と侮ることなかれ。あらゆる場面で現代の社会の動きと通じるところがあって、「まぁ、社会ってこんなもんじゃん」とでも言いたげな皮肉交じりのドライな展開にどっぷりはまりました。特に、第7話の冒頭のシーンは現代における排斥思想の形成のよくある形態を端的に描いていて、素晴らしかったです。
序盤こそ盛り上がりに欠け、途中で離脱した方も多いように見受けられましたが、後半からの巻き返しが圧倒的で、最終回は1時間画面にかじりついて観てました。フィナーレは驚愕というか、本当に油断できないドラマだなと思い知らされました……