ロンドンに暮らす女性（”Freabag”とインタビューやコメントでは言及されてるがドラマの中では明示されず)の生活を描く。元々は主演脚本のフィービー・ウォーラー＝ブリッジ(007最新作の脚本にも抜擢)の1人舞台が原案らしい。
窃盗癖があり性に奔放で下品な彼女を描いた点ではコメディでもあるのだが、カフェを一緒に開いた親友を最悪な裏切りによって失い、家族仲もうまくいかず、寂しさをうめるために会う男たちはゲンナリするような輩ばかりで見ていて可哀想になる点ではむしろトラジコメディ。
Episode5の母親の命日に家族が集まる回がシーズン1のベスト。父親の再婚相手をオリヴィア・コールマンが演じているのだが、にこやかながら嫌らしい感じが炸裂している。旦那のマーティン(この人も最悪...)との関係に悩んでいた姉のクレアと玄関外で抱き合うシーンは、疎遠になっていた姉妹がお互いに孤独の中で再び姉妹になる感動があった。
(しかし、それも脆くも崩れ去るわけだが...)
