リタ

高い城の男 シーズン1のリタのネタバレレビュー・内容・結末

高い城の男 シーズン1(2015年製作のドラマ)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

枢軸国側が勝利した、戦後の1960年代後半から1970年前後(と思われる)のアメリカが舞台。

ドイツが原爆開発に成功して勝ったのかな?

恐らくヨーロッパはドイツのもの、
アジアは日本のものになっていて、

アメリカはというと、
連合国側が勝利した現実のドイツのように、
ドイツと日本で分断統治されてる。
(イタリアどこ行った)

この設定、、すごく面白そう!
帝国主義絶賛継続中の日本が見たくて鑑賞。



見て良かったことの一番は映像が綺麗なこと。
あとセットが美しい。
よくある誤解された日本、アジア全部詰め、
みたいな部屋でなく
ちゃんと日本は日本の調度品や襖だった。

西海岸も中立地域の街並みも面白い。


ドイツは相変わらず邪悪に描かれてる。不憫。
でも、SSの息子に難病発覚して
それを家族にすら隠すエピソードとかは
なるほどなと思って見てた。
ナチがあのままならそうだよね。優生思想怖い。

日本人は、合気道は取り敢えず褒められてたし、
戦争回避派が多かったりとイイもん描写されてる。
お陰であんまり抵抗なく見れた。

完璧じゃないけど。
日本の高官が中国文化に傾倒してるのも謎。
実際の日本もそう見えてるってことかな
あと殿下の写真入りのビラが地面に落ちてて
有り得ないと思った。



悪かったのはとにかく主人公の言動。
脚本が彼女に都合良過ぎて気持ち悪い。

ジュリアナは無計画に突っ込んで行っては
案の定ピンチに陥るが運良く助かり、
また別の日には簡単に他人を信じてとっ捕まり
別の人間に助けてもらう。

この繰り返し。馬鹿馬鹿しい。

しかも終始自分勝手で本当むかつく。

活動家の妹が目の前で殺されたので
その意思を継ぐことに決め、
彼氏の身に危険が降りかかることを厭わずに
フィルムを単独届けに行く、

…からもうよくわからなかったけど

彼氏の妹と姪甥が殺されたと知っても
「こんなことになるとわかってれば行かなかった
言ってくれたら良かったのに」(?)
と謎理論であり得ないことに彼氏を責めてるし

その後も雑な行動で
再度彼氏を危険に追いやる事をやめない。
やばい。
ずっと考え無しに行動している、
すごく魅力の無い主人公。


ナチ高官のスパイ探しや
田上さん(タゴミサン?)
の戦争阻止計画はそこそこ楽しく見てたけど

ナチ高官もタゴミサンも2人とも、
主人公に関係するエピソードに登場するとなると
途端に間抜けになるので腹が立つ。

特に田上さんはなんなの?
なんで主人公に肩入れするわけ?理解出来ん。



一話で出てきたフィルム、
あんな大規模撮影どうやったんだろうか
と思いながら見ていたけど

10話のフィルムには出演していないはずの
ユダヤ人彼氏とナチの間男が出て来て
いよいよファンタジー色強くなって来た。

ラストは田上さんがパラレルワールドに飛んだ??

設定だけSFで
あとは現実のように進む話だと期待していたので
ついていけないかな。

木戸警部の意地悪顔が良かったから残念だけど
テンポも最悪だったし続きは見ない。


ところで何故か
英語以外の日本語字幕が表示されない。
多分ドイツ語とかヘブライ語になるとブランク。
もう直す気力もなくそのまま見てた。

日本語になると英語字幕が出るシーンあって
何言ってるか分かんないから助かってたんだけど
一部だった。

アマプラオリジナルはこれ以外も
字幕が重なったりとかレベルが低い。
見る気なくす。
リタ

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