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キングダムのaiaiのレビュー・感想・評価

キングダム(2019年製作のドラマ)
4.8
(--ii--)世の中、相手にしたくない奴はいろいろいるけど、”やる気のあるゾンビ”ほど敵にしたくない奴はいない
~何周回っても進化し続けるゾンビジャンルの良品~

自分の認識は、当初のゾンビとは、いったん死んだ人間を魔術とかで蘇生させるものの、生前の人間としての意思は無くなっており、蘇生させた側の言うことをなんでも聞くロボット人間みたいなものだった。

それがいつの間にか時代を経て、凶暴化し、ひたすら生きてる人間を食い荒らすだけの化け物になってしまう。

だが、弱点はとにかく動きが遅いことだった。

ベースが腐肉なので、のっそりのっそりで、集団でくるから捕まるとやばいけど、楽勝で走って逃げられた。

そんなゾンビの常態にいつの間にか、ゲームチェンジが起きる。

生前の意思は無いが、生前の身体能力はそのまま継承されることになったのだ。

例えば、陸上の短距離走選手がゾンビになったら、カール・ルイス以外は逃げられない。諦めていさぎよくゾンビになろう(ランナーの例えが古いな笑)

それだけに留まらず、生前の身体能力をはるかに上回る、つまりバージョンアップしたとしか思えないほど、ゾンビになったほうが早く動くけるようになった。

いやいや、生きてる時、そんなに早く動いてなかったですやん!なんでゾンビになったらそんなにヤル気でるの?(笑)って感じ。

昨今のゾンビ映画・ドラマは、ほぼほぼそう。
やる気のあるゾンビばかり。

本作も例に漏れず。

まあ、早いのなんの。
なんか正月とかのニュースで、神社への一番のりを競う祭りがありますよね、あんな感じでゾンビが一斉に走り回るのです。

それはさておき、内容は、韓国の時代劇風味のゾンビもので、王宮の若き王が、ゾンビに汚染された村をなんとか建て直そうと奮闘するドラマ。

物語の糸は緻密。
単なるゾンビ退治で終わらないミステリー色が強く、次の話が気になる良品でイッキ見しました。

スピンオフ的なものもあるようだけど(まだ未見)
2のラストが次への余韻を出していたので、きっとキングダム3はあるはず。
楽しみです。
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