ako4u

イノセンス〜冤罪弁護士〜のako4uのネタバレレビュー・内容・結末

イノセンス〜冤罪弁護士〜(2019年製作のドラマ)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

先日
「すでに犯人の死刑が執行された事件の、新しい証拠が発見され、犯人は別人だった可能性が出てきた」
という、海外のニュースを目にしました
死刑囚は最後まで 自分の無実を訴えていたそうです

春頃 TVでやってた『イチケイのカラス』や、この『イノセント』の影響で、ネットで検索してみると、意外とあるんですよね、冤罪

『イチケイのカラス』とつい比べちゃうので、トリックの強引さや 描く人間模様の浅さが目についちゃうし、最後の二回の急な仲違いも不自然だったけど
それでも 冤罪や 罪を裁くということについていろいろ考えさせてくれる 良いドラマだと思います

4話の逆潜流の話
遺族はたまんないよね、原因は間違いなく彼女が、彼女の醜い心が、作ってんだから
だけど 直に手を下してなければ 罪には問えない
裁判に心は裁けない
「私は無罪になっていいのか」
「本心はどうあれ あなたはいい先輩演じてきた。被害者にとって 貴方は正真正銘いい人」

ラストの、検察と警察を試すための犯罪
予め罪をかぶせる犯人を仕込んでから 人を殺す、その理由
“自分が痴漢冤罪で人生を狂わされたから”
誰よりも冤罪の苦しみ知ってたはずなのに


「裁判と違って社会的制裁には歯止めがありません
社会的制裁が過激になる理由は
国民はみな司法がくだす量刑を軽いと思ってる
悪に対して厳罰を望んでる」
それは すごく腑に落ちます、僕自身 そう思ってる部分がある
でも、当たり前だけど、その罪が冤罪じゃないことが大前提です
日本の 捜査や司法が もっともっと進歩していくことを願うし
そのために たとえドラマや漫画でもいいから、司法について 一般の人が少しでも興味を持ち 勉強する機会が増えるといい、と思います


悪者の味方でも正義の味方でもなく
本当のことの味方



坂口健太郎の清涼感 最高ですね
表情や台詞回しも なにげに上手な いい役者さんだと思います

藤木直人もかっこいいし、市川実日子や趣里や志賀廣太郎も よかったです
ako4u

ako4u