三日月

イノセンス〜冤罪弁護士〜の三日月のレビュー・感想・評価

イノセンス〜冤罪弁護士〜(2019年製作のドラマ)
4.0
司法×科学で冤罪や真実を明らかにしていくドラマ

いい意味であまり奇抜さやドラマ感が無く、基本1話完結形式だけど、全編を通じてのテーマもあり、最終回まで完走出来てよかったです

冤罪を晴らしたり、真実を追求したりする事が最適解かと言えばそうではなく、
うまく行かないことや叶わないこと、理不尽な事もあり、そのたびに一視聴者として心を痛めました

武田真治さん(言われるまで気づかなかった)の怪演、サイコパスかと思いきや終盤の畳み掛けで冤罪の重さを思い知らされ、
同時に秋保先生の言葉でこちらも少し救われた思いでした

科学実験は設備もなかなか大掛かりだし、登場人物も多少変わってて個性豊かなメンバーではあるけど、それが目立ちすぎずにドラマの世界観に溶け込んでいて、誠実な作品だと感じました
CGを使った説明もわかりやすかったです

城崎さんの4歳の息子さんが誘拐された時は正直、、危害加えるつもり無かったとしても絶許だしあんな風に自分は同情できないと思いました(あんなやつ弁護すんなって言うのもわかるし、世間話で子どもから目離すのも保護者としてほんっっとによくないけどね)

川口さん演じる和倉先生も、序盤はよくいるヒロインっぽかったけど、黒川先生の信念にふれて、次第に良き相棒となる過程も自然で、何より黒川先生のキャラクターが坂口さんによって体現されていて、視聴者としても事務所のみんなみたいな心境で観てられたのが大きかったように思います
別府所長や有馬さんも含めて、なんかみんなが黒川先生の心配してるお父さんお母さんみたいに見える時があって好きでした


坂口健太郎さんの声や瞳のお芝居が好きです
長身イケメンなのに目立つこと苦手で色白でひょろいのも、この人にしてあの生活って感じでリアリティありました

あと坂口涼太郎さんの方が証人として出てきたのちょっと笑った
そして登場人物の名前が温泉シリーズ♨️
気づいた時ちょっと嬉しかった
志賀廣太郎さんがもう観られないのめっちゃさみしいです
三日月

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