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30 だけど 17 ですのtakefourのレビュー・感想・評価

30 だけど 17 です(2018年製作のドラマ)
3.8
シン・ヘソンを追いかけて見たドラマ。

イライラする展開が多い。
韓ドラお得意の、過度な思いやり&自分のせい&トラウマ&こんなこと言ったらおかしいと思われる等の理由で、一番大切なことを共有しない。相手に伝えない。

すれ違いも頻発。
これも韓ドラお得意で、あと数秒タイミングが合えばというシーンが結構あって、ため息が出ます。

17歳のときに事故にあって、昏睡状態だったが30歳で目を醒ましたソリ=シン・ヘソンと、トラウマを抱えて心を閉ざしてしまったウジン=ヤン・セジョンの心の交流を描いている。まあ、ラブになるわけだけど。

13年ぶりに目を醒ましたら浦島太郎状態なわけです。
バイオリニストになる夢は潰えて、13年前の記憶を辿って自分が住んでいた家に行ってみても別の人が住んでいるという最悪な状態。

ソリは昏睡から目覚めたばかりで心は17歳のまま。
対するウジンも大きなトラウマを抱えてしまった17歳で時間が止まっちゃってる。つまり、心は17歳のまま。

この、心は17歳の二人が影響し合いながら少しずつ社会を受容して、年齢なりの大人になろうとする姿がとてもかわいい。

すれ違いと情報共有不足が少しずつ改善されて、ちょっとずつわかり合えていく姿が、ノロノロではあるけれどきめ細かく描かれている。

ドラマを引っ張る謎は、仲の良かった叔父夫婦はなぜいなくなったのか?
13年間、ソリの入院費を払い続けていたのは誰なのか?

これらの謎をものすごく引っ張っちゃう。
正直、もっと早くにどちらかに決着をつけて、もうひとつくらい謎を作っちゃえればよかったのに、とか無責任なことを思ってしまう。

スーパー家政婦・ジェニファーの存在感がピカイチで大好きでした。
彼女自身の謎と関わり方の謎を中盤あたりに膨らませて持ってくれば、片方を解決しても推進力にはなったような気もするのですが……。

いろいろ不健全なノロノロ展開は多かったけど、とても優しいドラマだったので、概ね満足しています。
シン・ヘソンもとても良かったし。

しかし、「うんこおじさん」って呼んだり「トイレのすっぽん」がアイテムとして出てきたり。
韓ドラ全般にも言えることだけど、下の方にタブーがないのですね。
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