ウルトラセブンの6の情報・感想・評価

宇宙都市と地球が衝突コースに。地球の軌道を変えてくれ、と連絡が来るが…。何故か意思疎通不能のまま相手都市を爆破する羽目に。地球のアンヌの部屋に隠れていた宇宙人は地球を爆破しようとする ちょっと不思議なラスト

どういうこと？？？と思ったが、似た感性や価値観、技術を持ちながらも自分たちのより身近な同胞の利益ためならやむなく犠牲を強いるあたり、まさに「人間」だな…と。 このエピソードで相手は異星人だけど、人間同士でも同じことをしている。皮肉だ。

あんまり注目されないイメージはあるけど、セブンの中でもだいぶ悲劇的な話な印象。 ペガッサ星人と互いに良好な関係を築けていただけに、ああいう終わり方になってしまったのが辛い。 アンヌの部屋での会話シーン、世界観的に結構大事なセリフがいっぱいあった気がする。 ｢地球人だって立派な宇宙人｣は見落とされがちだけどその通りだし、何気なく｢地球の科学<その他の星の科学｣という認識が共通認識であることが分かったりして興味深い。

1番好きなエピソードかもしれない。 考えさせらるし、あたたかいエピソードでもあり、残酷なラストでもある。 つまり、セブンの全てが詰まっている物語なんだろうと思う。 平成版ウルトラセブンにも出てくるペガッサ星人。 造形もバックボーンも完璧だ☺️👍 アイスラッガーでやむなくペガッサを撃つセブン。ペガッサは傷をおさえながら夜の街に消えていく。 ダンは言う。 「帰るところが無くなって地球の上を走り回っているのかもしれない、 夜の暗闇と一緒に……」