このレビューはネタバレを含みます
瀬々監督は職業監督なので当たり外れがあるがこれは傑作。
少年法を描いた作品を見れば「やはり更生の機会は必要だよなぁ」と思うがこの作品を見ればレイプ犯など年齢問わず極刑にすべきと思ってしまう。
主人公の姉の下りや犯人像はコンクリート詰め事件を想起させ悲しくなる。
山中崇も波岡一喜も実際にはいい人だと知ってはいるものの作中で鬼畜にしか見えないのが演技の凄い所。
棒演技と言われる東出くんだが役柄にはまった時の深さとシンクロ率が底知れなく好きな俳優。
この作品でもいい味を出していて完全復活を期待したい。
ラストでの修一とはるかの再会は心に傷を負った二人の希望が見えた気がした。
そんな都合のいい終わり方は現実にはあり得ないかもしれないがいい終わり方だった。