悪党〜加害者追跡調査〜のドラマ情報・感想・評価

「悪党〜加害者追跡調査〜」に投稿された感想・評価

氷見

氷見の感想・評価

3.9
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罪を犯した者達とその被害者家族達の物語
とても地上波では見れないであろうドラマを観させてもらった。
それぞれの家族のそれぞれの着地点……。
これは他人事ではなく、いつ自分がその立場に立ったとしても全く不思議はない。だからこそ考えさせられる。
きっと現実はもっと辛くもっとドロドロでこんなに綺麗にはまとまりもしないであろうとは思うが、それでも納得できる結末として出来上がっている。
いいドラマを久しぶりにみた、という感覚。

このレビューはネタバレを含みます

高校生の頃、3人の少年に最愛の姉を殺され、犯罪者を苛烈なまでに憎むようになった佐伯。佐伯はその行き過ぎた正義感が原因で警察官をクビになり、現在は探偵として働く傍ら、かつて姉を殺した少年達を追い続けていた。そんなある日、佐伯の務める探偵事務所に、佐伯と同じく、かつて子供を少年達に殺されたある夫婦が現れる。夫婦の依頼は、少年達のリーダー格であった坂上の現在を調査してほしいと依頼する。自分と境遇の重なる夫婦の依頼に乗り気になれない佐伯だが、調査を進めていく内に、坂上が振り込め詐欺グループのリーダーをやっていることを突き止める……。
本作のテーマは「赦すか、赦さないか」であり、被害者と加害者それぞれが、過去の事件が原因で現在に暗い影を落としている姿が描かれている。また、少年法という法治国家が抱える矛盾の一つを取り上げており、どれほど残忍な罪を犯したとしても少年という理由で守られる犯罪者たち。その多くが更生できずに再犯を犯している現実を見ると、誰の為の法なのかと疑問を呈せざるを得なくなってくる。本作は恐らく、「綾瀬女子高生コンクリート詰め事件」から着想を得たと思われるシーンがいくつもある(その犯人グループの少年の一人も、出所後に再犯を犯して話題となっている)
本作を見ていた時、頭の片隅には常に、「レ・ミゼラブル」で主人公ジャン・バルジャンの宿敵の警官ジャベールの台詞「罪人は死ぬまで罪人だ」が反芻していた。被害者からすれば、加害者に負わされた心の傷は深く、一生をかけても償われるものではないだろう。韓国映画では、相手の血をもって贖わせるスタイルが主流だが、本作は善意と憎しみの狭間で揺れ動く被害者の心理に焦点を当てている。東出昌大演じる佐伯は当初、姉を殺した犯人達への憎しみを原動力として生き、10年以上経った今も過去の事件に囚われ続けていた。そんな彼が、様々な事件の加害者を追い、彼らの抱える苦しみや問題を間近で見つめることで、自分自身を振り返るきっかけとなっていた。最終話に、末期ガンで苦しむ波岡一喜演じる仇敵と対面することとなるが、佐伯が取った行動は、相手を最も苦しめる方法によって「罰する」事と同時に、「赦す」ことであった。その方法は思わず息が漏れてしまうほど、あまりに「残酷」であり、そして「慈悲深く」もある(まさに韓国映画の「悪魔を見た」のエンディングに匹敵するほど)
WOWOWのドラマは地上波とは違い、かなり踏み込んだ内容のものにチャレンジできるのが魅力であり、本作もその一つと言える。「赦すか、赦さないか」がテーマの本作の主演を務めるのが、少し前に不倫騒動で何かと世間を騒がせた東出昌大というのが何とも皮肉な話だが、そんな事はどうでも良くなるほどの熱意のある芝居を見せてくれる。他にも、普段は金に汚く自堕落だが、強い正義感を内に秘めた木暮所長を松重豊、暗い過去を隠しながら生きるキャバクラ嬢を新川優愛が演じている。特に新川優愛は、今までよくいるモデル上がりの子というイメージだったが、良い意味で期待を裏切ってくれている。
ゆうこ

ゆうこの感想・評価

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東出さんが良い役者に見える😶
大人になった息子がかつて自分と弟をネグレクトした母親に会いにいく話が1番印象に残った
szk

szkの感想・評価

4.5
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最近のwowowドラマの中ではダントツ。
かなり重いテーマを扱っているけれど飄々とした松重さんや、弾けまくる山中崇のおかげでみやすい。各回のゲスト俳優もみなさん素晴らしい。特に篠原ゆき子さん怖いくらいだった。
最終話がちょっと生温い感じはあるけれど見応えあり。
もう東出くんのこと許してあげようよという気持ちにもなった。
マンネン

マンネンの感想・評価

4.3
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身内を殺した犯人が刑期を終えたあとそいつを許せるかどうかという重厚なテーマ。
悪党を恨むのか、悪が生まれた理由を恨むのか。結末は中途半端に終わらせていない。
ここまで切り込めるのはWOWOWドラマならでは。2時間のドラマでは絶対に無理な領域。ガツンと来た!
ブッチ

ブッチの感想・評価

5.0
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コロナの影響で過去作が続々放送されているが、この作品を観たいなと思った理由は、

1. 最近評判を落とした東出くんが出てる。

2. 内容に興味があった。

の2点。

加害者や被害者、それぞれの家族や関わった人達を描くことにより、怨み、憎しみ、償うことが出来ない過去が語られる。
この部分をクローズアップし、細かく描いた本作は、分かりやすく深く知ることが出来る。

であるだけに、かなりつらい。

二話のエピソードなんか、あまりにつらくて早送りしてしまった箇所もあるぐらいだ。

役者が揃っているのも見応えがあり、特に東出くんが役者としての自分を超えていこうとする真摯な姿に心を打たれた。
魅力のある俳優だと思う。

あと、古いゴルフ🚗が綺麗に使われているのも、作品に深みを与えている大きな要素だ。
「旅猫ストーリー」のパンダ🚙に匹敵する。

単なるドラマの枠に収まらない、深い満足感が、この作品にはある。
内容は重たいです。
それがWOWOWドラマなんですが。

そういう意味では満足、
視聴タイミングを見誤ると引きずるので注意。

出演者で敬遠するには
ちょっともったいないです。
Mrsフロイ

Mrsフロイの感想・評価

3.2
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久しぶりにレンタルビデオ屋さんに出向く。
時節柄自宅でビデオ鑑賞も良いかとの想い。
動画配信ではなく、DVDの新作の棚を眺める、やっぱり昭和世代にはなんだか安心感を感じる手触りのある実体感。。
「大人のTVドラマ」の表示の棚から、本作を借り出す。

薬丸岳原作の犯罪加害者と被害者の葛藤を描く、上中下巻三巻の正に大人のドラマ‼

主人公の元警察官の私立探偵東出昌大は、最初から最後までまるで刑事コロンボ状態のヨレヨレコート(^^ゞ
若く体格の良い彼を、うらぶれたやさぐれ感を出すための演出か。

彼自身が犯罪被害者家族であるという背景を重ね、私立探偵事務所の所長松重豊のがめついけどどこか能天気な言動で、引き込まれる前半の各話。
中盤の東出のしかつめ顔にチョッと飽きが来たところに、能天気所長の豹変で、いきなり目が覚める!
松重さん、そう来なくちゃーー

で、下巻まで辿り着く。

この原作は2012年にも滝沢秀明主演でドラマ化されているとの事。
主人公の実家の父親役が亡くなった大杉漣と知り、観てみたいところだが、残念ながらDVD化されていないようだ。
Tak

Takの感想・評価

3.7
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最終話が不満。
 
2話がズバ抜けて素晴らしい。
山口紗弥加の芝居に圧倒される。
寛一郎くんは正直お父さんより上手い。
ひろ

ひろの感想・評価

4.7
0
被害者遺族、加害者家族の辛すぎるその後。悪党は悪党である事を自覚してる。反省も後悔もない。そんな人間が多くの人を不幸にしてる。大筋はあるけど基本1話完結で見やすくて、それぞれ内容も濃いから見応えありました!
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