このレビューはネタバレを含みます
地元グループの人間関係、展開、生贄のような仲間の脱落、ゆるゆるな結末とグループ復活…とプロデューサーの藤井道人作品の「青の帰り道」に構成が似ている。
興味ある方はご確認を。
登場人物がみな自分勝手で自分の不幸に酔いしれていて共感できず。
特に碧の校内新聞の件は最近のファクトチェックをしないSNSと同じぐらいのでたらめさなのに正義と信じて疑わないあたりから主人公にすら共感できなくなってくる。
雄太もちょっと可哀想だがさすがに自分がやっていないのに疑われたら登校拒否になるより前に弁明するだろう。
松本優作監督は社会のダークな側面を描くのに定評があるが今作はやや薄っぺらいというか原因が社会というよりそもそも内輪にあるように見えた。
いい先輩面をしている金子大地が碧がちょっとモーションをかけたらけだものになっちゃうところに男の悲しさが出ていてちょっと面白かった。
碧の彼氏もいい人なのにいい迷惑。