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宮廷の諍い女のmoonのレビュー・感想・評価

宮廷の諍い女(2011年製作のドラマ)
4.6
 瓔珞の原点ここにあり。最初から最後まで陰謀、陰謀、陰謀でドロッドロ。男性陣がやや地味目な配役で、瓔珞のシュー・カイのように美貌で一息つくこともできず、胸焼け必至。(果郡王の李東学さんは「運命の桃花」の方がうんと美しいと思うので)別の軽いドラマと同時進行しないと、途中やや疲れる。
スン・リーが美しい。前髪を下ろした姿はちょっとアレだけど、化粧濃い目の後半は、ファン・ビンビンにも劣らないほどの凄みのある美貌。多くの女優さんたちが出演する中、主要な役を演じる級の女優さん達とエキストラ級の女優さん達の所作の違いが目立つ。立ったり座ったり、お辞儀をしたりする何気ない動きが、大女優はやっぱり何か違う。後宮の女達全員が、皇帝の病間の前でひれ伏すシーンで、顔も見えないのに姿勢の美しさに目を奪われたその人が、やはりスン・リー扮する熹貴妃だった。
 最後まで改心しなかった皇后や華妃がアッパレ。悪役道を極めるのが潔い。「宮廷の諍い女」というタイトルじゃなければ、もっと早く見たと思う。原題の「甄嬛伝」では、なぜいけなかったんだろう。
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