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マーベル インヒューマンズ シーズン1のbibooのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

セットのお金の掛かりっぷりはすごい。1話と2話はIMAXで撮影してるらしいし、その2話分だけ劇場公開もされたらしいから結構気合と予算も掛かってると思う。拠点がハワイと月という切り口は斬新で興味深いんだけど、キャラの深みの部分で描き方が全体的にイマイチすぎる。裸の王様が地球人と交流する中で目を覚まして本当の意味で王になっていくという構造なんだろうが、シーズン冒頭、王家の人たちの傲慢さや人遣いの荒さが甚だしいし階級制度も最悪すぎてあまりにも見てて苦しいところからスタートする。マクシマスの行動に一理あるなとすら最初は思えるんだけど、マクシマスはだんだん威張ることに必死になっていく。そしてそのグロい王家の構造が結局解決されずじまいで終わるし、兄弟の関係性もふわ〜〜っと強制的に終わる。国民が振り回されまくってるようにしか見えん。私がアティランの国民だったら「大概にしてくれよ…」と何度も思ってると思う。物語のメインであるブラックボルトとマクシマスがまず肉体的に戦えないし、あまり話し合いもできないししないからかなり不完全燃焼感ある。何も持ってないマクシマスにあんだけ支配されてる人がいる理由もいまいち伝わってこない。話術が優れてるんだったとしても人間マクシマスにインヒューマンズがあんだけ怯えるほどの巧みさは見られない。
メデューサは一話で早々に髪を剃られるというこれまたグロテスクな仕打ちを受け、途中からメンターのような役割をするんだけど、地球人によって改心した描写がわかりづらすぎていきなりどうした感はすごい。
出会った人全員との別れが唐突でドライすぎて謎だし、死体の処理もゴードン以外雑すぎる。尺が足らんすぎて説明を割愛しまくったんだろうかと思おうともしたがそれにしても雑。ブラックボルトの戦闘シーン見てみたかった。
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