ShinMakita

TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブのShinMakitaのレビュー・感想・評価

4.0
☆mixi過去視聴レビュー転載計画(フォロワーさんに便乗編)
…zaokaさんに便乗。2016年4月8日Blu-rayボックス購入。







2015年。ルイジアナ州レイク・チャールズで奇怪な儀式殺人事件が発生。捜査に当たる刑事たちは、署に2人の人間を招き、事件についてのアドバイスを求めた。その2人とは、元州警察殺人課刑事、マーティン・ハートとラスト・コールである。彼らは別々にインタビューを受け、17年前に起きたある事件について語るのだった。


1995年1月3日、ルイジアナ州エラス。サトウキビ畑の中で、女性の刺殺体が発見された。遺体は手足を縛られ、背中に渦巻きのマークを描かれ、頭に鹿のツノを施されていた。その周囲には、木の枝で作られた三角錐のオブジェが飾られている。宗教儀式を思わせる猟奇殺人事件だ。担当になったのは、殺人課勤務8年目のハート刑事と、新しいパートナー、コール刑事だ。二人は検視官から、死体から覚醒剤やLSDが多量に検出されたと告げられる。ガイシャはヤク漬けの売春婦か?その線で調べると、ガイシャの身元が判明する。名はドーラ・ラング。夫のチャーリーは刑務所に服役中で、最近のドーラが何をしていたか知らない様子だ。ハートとコールは、殺されるまでのドーラの足取りを調べながら、現場周辺の聞き込みも続けていく。すると、住民たちが死体をマリー・フォンテノーという少女だと誤解していることが分かる。マリーは数年前に失踪した少女だ。念のためマリーの家も当たってみたコールたちは、そこで三角錐のオブジェを発見する。


ドーラは、死の直前までスパニッシュ湖の農場に身を寄せていた。そこは、住む家のない娼婦たちが集まるコミュニティだった。ハートとコールは農場からドーラの日記を押収。そこには、彼女が「キリストの友」という伝道教会にのめり込んでいたことが記されていた。「キリストの友」が集会を開いていたユーニスに出向いた二人だが、すでに「キリストの友」は撤収していて情報は得られなかった。しかし代わりに、ユーニスの集会跡地出向いた鹿のツノをかぶった女体の壁画を見つけることになる。




「トゥルーディテクティブ」


第1シーズン、全8話。この八時間だけでキチンと解決し、第2シーズンとは全く繋がらない独立した作品である。

まるで、480分の映画を観ている気分だった。

バディピクチャーとしての完成系であり、刑事ドラマのエポックメイキングな作品であり、二人のオスカー級俳優の演技を堪能できる逸品である。ルイジアナという独特の風土の中で展開するおぞましい事件と、それに翻弄される正反対の二人の刑事。彼らにのしかかる、時間と罪の重さ。キャリー・フクナガの卓越した演出力と、練りに練られた脚本に感嘆した。これは確かに必見。しかし、見る者を選ぶ作品でもある。あるいは見る者の覚悟を必要とする作品。

2話までのあらすじを書いたが、これはあくまで俺個人のための備忘録としてであって、皆さんに読んで貰いたいわけではない。むしろ、全くの知識を入れずに、1日かけて一気に全話鑑賞していただきたい。ぜひ!!!
ShinMakita

ShinMakita