このレビューはネタバレを含みます
イ・ソンギュン氏の訃報以来、このドラマ名を挙げて偲ぶ方があまりにも多く、気になって初めて韓国ドラマ全話視聴。
韓国ドラマというと私が得意としない恋愛モノというイメージが勝手にあり、内心大丈夫かなと思いながら。
参った。
ここまでとは思ってなかった。
実際、観終わっても簡単には浮上出来ず他の作品も観れず、引きずりまくって今頃やっと記録してるほど。
そうなったのはたぶん、どんな人間でも抱えてる日常のジレンマと心の描写を、観る側と同じ目線で見せてくれる脚本が凄すぎたから。
言わずもがな「縁」も。
加えて、音楽との融合の素晴らしさ。
『Rainbow』を聴いたら未だに涙腺が緩む。
そして視聴後、あまりにも本作とリンクしていたIUの境遇を知り、驚愕。
演技など超えた彼女の魂の部分があったからこそ、ここまで訴えかけてきたのだなと。
本作、まさに別格だなと。
何だかんだ一番やられたのはあの三兄弟。
最終話の長男には号泣させられたし、味のありすぎたソン・セビョクも大好きになった。
遅ればせながら『パラサイト』で知ったイ・ソンギュン氏。
こちらを先に観てたら、確実に大ファンになってたのは言うまでもなく。
低いのに甘いあの独特の声がもう新しく聞けないと思うと改めてショックを感じるけど、この名作を知ったから救われた気がしてる。
ファイティン!