このレビューはネタバレを含みます
「努力の量と質が違う、チャン・グレ」
最高に好きだった台詞。
総合商社や大企業に勤務したこともなければデスクワークも未経験なので、正直すぐにはハマらずしばらくはイム・シワンしか見てなかった。
けど徐々に、社会人なら共感出来る描写が次々と繰り広げられ、気付けば同期4人と営業3課を応援していた。
オ次長は『手紙と線路〜』で出会ったイ・ソンミン、ハン君は『声』で出会ったピョン・ヨハン。
ピョン・ヨハン、こんなにも芸達者だったのかとビックリ。
そして改めて、チャン・グレにしか見えないイム・シワンの表現力の深さにやられまくり、オ次長の無言の時のあの目の表情に痺れまくった。
ビビるぐらい上手い、2人とも。
『マイ・ディア・ミスター』の時ぐらい死ぬほど泣くかもと満を持して臨んだ最終話。
ヨルダン以降まるでスピンオフかのようなファンタジーっぽい内容になって少しポカンだったり、キム代理が辞職してまで来たのは出来過ぎのように思えた。
個人的には同期の3人をもっと見せて欲しかった。
でも最終的に、大企業っていう所は富と名声の裏で各所いろんな政治が動いていて、常識だけでは物事が進まない歪な部分も大いにあるというリアルさは残して終わった感じ。
やはり韓国は日本より格差社会や弱肉強食感が強いのかもな、と。
そして運命とは不運も幸運も同様に招くものだと、ラストで映ったお葬式の部分が物語る。
個人的に、ドラマに限らず韓国の作品を観てると『お辞儀文化』にとても癒される。
このドラマは上下関係の厳しさもあってかその部分が顕著にみられたし、日本のように名字だけでは呼ばないとか「さん」が「シ」になるとか、観ながら韓国を学ぶことも出来た。
本作のおかげでイム・シワンとイ・ソンミンを惚れ直したのは言うまでもないけど、新たにカン代理のオ・ミンシクとキム代理のキム・デミョンのファンになったかも。