vivi

マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~のviviのレビュー・感想・評価

5.0
以前観始めたものの、あまりの暗さに途中離脱してほったらかしになってたこのドラマを再鑑賞。
あの時離脱したのをものすごく後悔するぐらい、OSTがとても美しく、じんわりとあったかくて、人間愛にあふれたステキなお話でした。
涙を誘うシーンが本当にたくさん💧

あまり感情を表に出さないドンフン(イ・ソンギュン)と、滅多に口を開かず終始無表情なイ・ジアン(IU)の抑えめの演技に引き込まれました。
登場人物達が言い放つ台詞の数々が、ずっしりと心の奥に響いてきます。

月を見たがる祖母をカートに乗せて外に連れ出すシーンでは、月を見上げる祖母の満足げな表情が美しいOSTと相まってじんわり、ほっこり🍀
おまけに帰りを待っていてくれ、背負って階段を上るドンフンを見てたらもう涙が止まらなくて…。

登場人物の中に順風満帆な人生を送ってる人なんてほとんどいなくて、何かしら抱えて四苦八苦している人ばかりなんだけれど、共感できる台詞も多くて、彼らにエールを送りたくなります。

見た目だけでなく低音ボイスも演技も魅力的なイ・ソンギュン氏、とても良い俳優さんなのに…。
もういらっしゃらないと思うと、悲しい想いでいっぱいです…🍀

この先ネタバレしてます。










自分の淋しさを埋めるために、すぐに他人にすがる人もいれば、
どんなに淋しくても愛おしくても、間違った道にはいかずに自分を抑える人もいて。

ユラ(クォン・ナラ)の「落ちぶれていて安心した」という台詞に、自分より不幸な人間を見て優越感に浸っている、単なる鈍感で無神経な人かと思ったら、彼女なりのちゃんとした理由があるとわかってから、彼女に対する見方が変わりました。

社長の腰巾着のユン常務のあからさまな社長へのご機嫌取りは不快極まりない!
それでもジアンが、卑劣極まりない上司達を理路整然と論破してやり込めるシーンはこの上なく痛快!

あのグァンイルでさえも、ジアンのまっすぐさに感化されてのラストのあの行動!
ホント、スカッとしました👏
vivi

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