不倫離婚物なのにドロドロなくてむしろ爽やか。ハノラ役のチェ・ジウ殿が輝いてました。しかも今まで見たこの方の出演作の中で1番(冬ソナ未鑑賞、当社比)、
良かったです。
パワハラ旦那にも関わらず、世間知らずのために(その原因も旦那が作ってる)離婚されたくなくて夫に理解されたくて受験して大学生からやり直す主婦ハノラが、学生生活の中でいつしか自分を取り戻して夫婦のあり方も見つめ直して生き方を変える物語ですが、くくるとアラフォーのラブコメ…だと思う。
序盤のそのパワハラ旦那と、大学に通う主婦に対しての周囲の学生達がするハノラへの心無い言動にも腹立つわー。それに対する菩薩のような穏やかな対応をする彼女が健気でした。神か！
なのでその分、自立かつ成長して変化した彼女が、彼女の言動に影響されて同じく変化した周囲の学生達と打ち解けて、また旦那に対してロジカルに言葉で反撃するのがスッキリ。
あと何気なく、印象に強く残ったのはラブコメ部分ではなくて、ハノラの友人の「結婚して後悔しなかったことある？子供もいるし」の問いに「子供がいることを後悔なんてしない。子供が生まれることを幸せに感じない母親はいないわ」というニュアンスの台詞でした。母強し。
あと、ラブラインは超ハッピーエンド。
しかも互いにいい年をしていて既婚者と未婚者のそれにも関わらず、筋を通しているのが好感持てました。
そのラブラインが動き始めたのはほぼ終盤。20年も遠回りした先にあるその幸せを掴む過程をときにはコメディ、ときには甘く見届けた感じ。
最後のヒト押しはハルモニの家の近所で。ハルモニからの贈り物なのかもしれないなと思うのです。
