菅藤浩三

ルパンの娘 続編の菅藤浩三のレビュー・感想・評価

ルパンの娘 続編(2020年製作のドラマ)
4.0
シーズン1は深田恭子と瀬戸康史の結婚までに至る葛藤を中心に描いたのに対し、シーズン2は結婚に至り娘杏(小畑乃々)が登場したり、ライバルの私立探偵として橋本環奈が登場したりと原作に則して新キャラを出しているものの、どうにもこの新キャラがパッとしない。いつの間にか警察一家の葛藤もLの一族に取り込まれてしまったし、深田恭子は毎回モラリストのままだし。
 しかし、原作には登場しない、毎回ほおりこまれるミュージカル俳優大貫勇輔のシング&ダンスが癖になってしまった。最終回はミュージカルを何回も織り込む演出、ストーリーなんかよりもそっちを楽しんでる聴衆が多いことに応えた構成。映画につながる、ドラマは最終回とは思えない尻切れトンボだったが、それでも満足感を与えているのは「続きはHULUで」という手法で炎上しまくった日テレドラマとは全く似て非なるものといえる。映画もどんな演出か楽しみという形でドラマは終わることができたわけだ
菅藤浩三

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