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ハンドメイズ・テイル/侍女の物語 シーズン1のpapipupepokoriのレビュー・感想・評価

4.1
出産経験のある女性が侍女≒“産む機械”として管理されるディストピアもの。

どす黒い世界観でえぐいエピソードのオンパレードなんだけど、うわあ…と思いつつどんどん次が見たくなる。かさぶたをついツンツンしちゃうような痛気持ち良い感じかも。
ど鬱とかすかな希望の塩梅がちょうどいい。

途中、主人公は使用人の男性ニックと恋愛めいた関係になる。彼がいわゆる“男らしさ”にあふれた外見でないことが、なんだか面白い。
家の主人である司令官は白人系エリートだが、ニックは白人ではないしマッチョ的な外見でもない(役者さんは中国の血が入っている)。
主人公をめぐって白人エリートと白人マッチョが争うと印象が違ってきちゃうから、意図的なキャスティングかもしれない。

好きなエピソード。
中盤のクライマックス、E6「女の領域」。人間輸出というえぐい展開におののくし、司令官の妻でさえもまた、少なからず人権を奪われていることがわかる過去エピソードがほろ苦い。最後の最後、ひとかけらの希望がさっと差し込むラストもいい。あと主人公とニックの接近に萌えるー。
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