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仮面ライダー (スカイライダー)のとがぴのレビュー・感想・評価

4.4
昭和ライダー完走作品2つ目。爽やかで明朗快活な筑波洋な主人公然っぷりを観てるだけで楽しく、またスカイライダー自身もとてもカッコいい。

番組放送当時では前半の展開や演出があまり人気がなくてテコ入れとして客演ライダーやパワーアップが行われたらしいけど、自分としては積極的なライダーブレイク、セイリングジャンプなどの独特な演出や毎回のようにゲストを励まし、ネオショッカーの悪の陰謀に怒りを燃やす筑波洋の名言bot感の方が好きだった。パワーアップ前の方がビジュアルもカッコいいと思うしね。スカイキックも前半のスローモーション気味な時の方が好き。

僅か16、7話で撃退したゼネラルモンスターに対してほぼ最終回まで引っ張った魔神提督の扱いの差にはちょっと笑ったけど。まさか53話で筑波洋のお父さんの正体が魔神提督か!?ってなった時はおってなったけど、それは実は見せかけで生きていたのは母親だけでしたってオチはちょっと肩透かし感w

客演ライダーに関しても可もなく不可もなくと言った出来。勿論、一文字隼人や城茂に至っては終盤にも出てきてくれるのは楽しかったけど、30話代でゲストとして客演してた頃は別に彼等が居なくてもちゃんと話は成立してたような…?ってレベルで、何故か変身音も変えられてるのはちょっと不満だった。音楽面はとても良かったけど。

でも、第1話は本当に泣いた。1話でいきなり泣いたのは後にも先にもスカイライダーだけになると思う。初代ライダー第1話の「もう元の普通の人間には戻れないのか!?」っていう苦悩をアップデートし、「自分に戦う力をくれてありがとう」って志度博士に感謝して大空に羽ばたき、そのまま史上最高クラスの哀愁を誇るED「はるかなる愛にかけて」の流れなんて泣くしかないでしょ。

色々あったけど、カッコよければ多少の粗なんていいんだ それだけでいいのさ 俺は俺は仮面ライダー
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