jun

アスダル年代記のjunのレビュー・感想・評価

アスダル年代記(2019年製作のドラマ)
4.3
これはドラマというかスケールは映画そのもので素晴らしかったです。

架空の古代大陸《アス》その中心都市である《アスダル》を舞台にした古代歴史ファンタジー。
こんなに古い時代を題材にした韓ドラはおそらくこれが初??
とても新鮮味がありました。

アスダルに暮らすいわゆる人間(サラム)の『へ族』『セニョク族』『白山族』
月の平原がある《アトゥラド》でおもに狩猟をして暮らしており人間より屈強な体を持ちスピードが勝る青い血を流す『ネアンタル』
《アス》の南にあり《大黒壁》の下にある未開拓の地《イアルク》で暮らす『ワハン族』
まだ国も王もない時代にそれぞれの部族がこの《アス大陸》で共存していた。

物語は人間とネアンタルとの交渉が決裂した事により起こる争いから幕を開ける。人間とネアンタルのハーフとして生まれた『イグトゥ』であり紫の血を流すベネッボ(双子)の“ウンソム”と“サヤ”
また同じ日に生まれたワハン族の“タニャ”
引き裂かれたそれぞれの運命、部族間の権力争い、ひとつの国が出来上がるまでが描かれる壮大なストーリーは見応え十分です。

しかしシーズン1だけで1話80分18話構成は長すぎて観終わるまでに相当の時間を要しました。
内容も難しい用語が多く覚えるのに一苦労。登場人物の名前も聞き慣れないものが多く『ダーク』を思い出しました。
しかしどなたかのレビューで7話まで頑張ってというのがあったので離脱せず観続けると本当に7話から時間が気にならないくらいのめり込みました。

観終わるまでにかなり根気はいりますが観てよかったと思えるドラマであったことは間違いありません。

そしてソン・ジュンギの見事な一人二役の演じ分け。特にサヤの時の妖艶さは目を見張るものがありました。女性より女性だったような…笑
途中になっているヴィンチェンツォを改めてきちんと観終わろうと思いました。

また一時期色々話題になった日本の女優さんが結構重要な役どころで出演していて驚きました。堂々とした演技、韓国語もマスターしていて少し見る目が変わりました。
女の子を全面に押し出した役よりこういう役の方が合っているのでは…?
でも日本での復帰はまだ難しそうかな…

自分の中で随分温めていたドラマでしたが数話づつ配信を待って観るよりはシーズン1、シーズン2通して一気観できて良かったと思えるドラマでした。
jun

jun