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ホテルデルーナのsoopenのネタバレレビュー・内容・結末

ホテルデルーナ(2019年製作のドラマ)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

一世を風靡した韓国ドラマ、トッケビの女主人公版、と一部で言われる本作ですが、トッケビは、1話完結の要素はなく全編続いていたのに対して、このドラマは1話完結要素のある始まりでした。

幽霊しか泊まれないホテルデルーナ。
ヨジング扮する人間の雇われ総支配人が、天国へのバスに乗れないお客様の事情を聞きつつ、心残りのないよう、昇天のお手伝いをしてあげる、ヒューマンドラマでした。

同時にIU扮するホテルの社長(1300年もの時を復讐のために霊になりながらも生きている)と、総支配人との神が仕組んだ運命の出会いが、様々な主要人物達の悲しい過去を明らかにしていく、という謎解き要素もありで、目の離せない展開でした。

全ては総支配人の見る断続的な過去の夢が、どう現代の人物に繋がるのか、裏切りは本当にあったのか?そこにはもっと深い理由があったのではないか?

このドラマの特色は、最初から生きている人間と霊との間にロマンスは成立しないということにありました。何とかして成仏させてあげたい、輪廻の輪の中に入れて、人間としてまた転生してもらいたい、だけど愛する人を手放したくない、そう思う総支配人の真心が、頑なだったツンデレ社長の心を溶かしていくのも見所でしたが、やはり別れは必ず待っているもの…静かな感動を盛り上げる音楽もまた心憎い演出で、最近の韓国ドラマの中では、非常に評価の高い作品であったのも納得です。
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