教場って警察学校のクラスのことなんですね。
新人警官を育てるための学校だが、生徒は全員正義感に満ち溢れた人たちばかりではないということを思い知らされた。
たしかに警察官とはその存在が絶対の正義であり、暗黙に市民から信頼される人物として見られる。
だからこそ、その適正をいかに見抜くかというのは、教官の双肩にかかっているなと感じた。
集まった新人たちは一癖も二癖もあるやつばかり。
こんなやつらが心も鍛えられず、街に放たれたら怖い…。
木村拓哉さん演じる風間公親は今まで演じられてきたキャラクターの中で随一のハマり役だと思う。
チャラい役ばかりやらされてきた中、HEROの久利生がヒットキャラクターであるけど、ここにきて年相応の素晴らしい役に巡り合った感。
些細な変化から人の行動の心理を読み解いていく心眼とも言える研ぎ澄まされた感覚がすごい。
ちょっとした変化は偶然で済ましてしまうことも多いけど、それを偶然で済ませないところに感服してしまう。
そして警官としての心得を体で心で導いていく本当の厳しさと優しさが含まれている木村拓哉さんの佇まいに魅了され、前後編を一気見しました。
キャラの設定もさることながら、教場での厳しい日常を踏まえることでようやく警察官としての仕事に就くことができるという現実を知ることができ、より警察官への敬意を持てる内容に仕上がっていて、警察の人からしたら、市民への最高のプロモーションであるとも感じた。
高い志と適正を評価され、警察官として働いている方々全てに感謝の念を抱きたくなります。
傑作。